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フライって何なんだろう?

2014年10月14日

フライフィッシングって、どうしてその名が付いているのかを以前の記事フライフィッシングとはどんな釣りなんだろう?で説明しました。フライという疑似餌を使って釣りをするからフライフィッシングなんですね

では、そのフライって何を真似して作っているんでしょう?

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フライは何を模したものなのか?

一言で言うと…
ほとんどが、虫や小魚を模倣したものと言えます

実際に魚が食べている水生昆虫とか小魚、そして昆虫などに似せて作っている疑似餌です。

本物の昆虫類や水性昆虫、小魚などを模倣することをフライフィッシングでは、イミテートまたはイミテーションと呼ばれ、そして作られたフライはイミテーション・フライと言われたりします。

一番、多く多用されるのが水生昆虫です。
トビケラやカゲロウなんかですね。

そのほかには、アリとかバッタとかの陸生昆虫。
この陸生昆虫のことをテレストリアルなどと呼んでいます。

アリなんかは本当に良く釣れるんです。特に管理釣り場なんかで羽蟻が大量に飛んできたときなんかは、もうそこら中でバシャバシャとうるさいくらいに魚がライズしてくる。

そしてアリを模したフライを投げれば入れ食い状態です。
あの時は楽しかったですね!

先ほどのテレストリアルも渓流では、重要な餌の一つになります。
だから私のフライボックスには、クモやバッタ、アリ、ビートル、毛虫など結構いびつなフライも入っていますが(汗)それでも釣れます。

また海や湖では、大型の魚がワカサギとかイワシなんかの小魚を食べているので、小魚の類もイミテーションフライの対象になってます

ワカサギなんかは、上手な人が作ると本当に本物と見間違えるくらいですから、ビックリしますよ。
あと湖では、セミを模したフライなんかも有効ですかね。

ちょっとまた話しがずれましたが(汗)
イミテートされるのは、虫類、小魚、その他(ヒルやゴカイなど)のさまざまな生物の3つに分けることができます

フライには大きく分けると4つの種類があります

フライは、大雑把に水面に浮かせて使う物と、水に沈めて使う物、この2種類に分けられます。

水面に浮かせて使用するものは、ドライフライという種類で、水に沈めて使用するものは、さらに3つの種類に分けられます。ニンフ、ウエットフライ、ストリーマーなどと呼ばれるものです。

ドライフライ

先ほども言いましたが、水面に浮かせて使用するものを全般的にドライフライと言います。
主に水生昆虫の成虫をイミテートしたものになります。
(フライの構造等に関しては、別記事に譲ります)

羽化した水生昆虫を摸したものを一般的にドライフライと呼んでいますが、バッタとかセミ、そして先ほど挙げたアリなども浮くタイプですので、このドライフライになります

私は、ほとんどと言っていいほど、このドライフライばかりで狙います。
なんと言っても魚が水面を割って出てくる姿が本当にたまらないんです。

下からヌーッと出てきてフライをカポッと咥えた瞬間。
もうエキサイティングそのものですね!!

代表的なパターンに、エルクヘア、スタンダード、ハンピー、パラシュート、ウルフ、バイビジブルなどと言ったものがあります。このフライパターンに関しては、ドライフライのタイプは?パターンは?で詳しく説明させて頂いてます。

ニンフ

ニンフとは、水生昆虫の幼虫ですね

これを真似して作っているのがニンフフライになります。
このニンフのフライは、水生昆虫の幼虫が水底に這っているように動かしたり、幼虫が羽化する時に水面に浮かび上がる様子を真似て魚を誘います

このフライは、春先に非常に有効なフライになります。
と言うのも水生昆虫があまり羽化して成虫として飛んでいないからなんですね。

そしてニンフにも種類があります。
ウエイテッド・ニンフ、ノー・ウエイテッド・ニンフ、フローティング・ニンフといった3種類です

言葉通りなのですが、簡単に説明するとウエイテッド・ニンフは、おもり入りのニンフ。

ノー・ウエイテッド・ニンフは、おもりの入っていないもの。
そしてフローティング・ニンフと言うのは、水面直下(ぎりぎり)に漂うようにして使うニンフの3種類です。

これもその時の釣場の状況により使い分けます。

このニンフフライに関しては、ニンフフライの種類は?と言う記事を参考にしてくださいね。

ウエットフライ

サーモンフライを使った釣り方がウエットフライの代表とされるものでしょうか。
サーモンフライは、非常にきらびやかで、鮮やかな色使いのフライです

見ただけで虜になるものも多くあります

ウエットフライは、昔、この色に好奇心を持って食いついてくるフライだと言われていたのですが、今ではトビケラがサナギから羽化するときに、鮮やかな色になることが明らかになって、そのトビケラの代用として使われる事が多くなってきました

このウエットフライのタイプは、トラディッショナル系とソフトハックル系に大きく分けられます。

ウエットフライに関しては、ウエットフライのパターンは?を参考にしてみてください。

ストリーマー

このストリーマーと言うフライは、小魚に似せて作られています。
多くのものは実際には、小魚には似ていません。

すごくシンプルなフライなんです。

でも、このフライを水の中に入れて引いてくると、なんと小魚の動きに見えるではないですか。
実際に水の中に入れてみないと結構わからないことが多いです。

それに反して、本当に小魚に見えるくらい精巧に作られているフライもあります。
それを見たらきっとビックリすると思います。

フライと言うよりもソフトルアーに近いかもしれません。

このストリーマータイプのフライのものには、獣毛を使ったシルエットを重視したものと、マラブーを使ったァトラクターとして使用出来るもの、それと先ほど言った、マイラーチューブなどを使って、目玉まで付けて小魚そっくりに作ったものとに分けられます

重要なイミテート対象の水生昆虫は4種類です

水生昆虫とは、分類学上で言うと卵から幼虫になって、そして蛹(さなぎ)になるまでを水中で過ごして、水中や水面で羽化(ハッチ)して成虫となるものを指します

そういった意味ではトンボとか蛍なんかもこの水生昆虫の仲間ですし、捕食もされますが、早い流れの渓流域では、あまり生息しないため、フライフィッシングで重要視されることは非常に少ないです。

でも、そんなフライを作る人もいます。
私もトンボ作ったことあります。

大型の魚はこれにも出てくるんですよ^^

溪流域に生息する次の4種類が、フライとして重要視されますので、ぜひ、覚えてくださいね。

カゲロウ(May Fly)

フライフィッシングでは、これが主となる水生昆虫です。

よくメイフライって言葉を聞いたことありませんか?
そのメイフライがこのカゲロウです

5ミリ程度の個体から体長2センチを超えるものまで、たくさんの種類がいて、またこれら多くの種類がフライの対象となっています。

トビケラ(Caddis or Sedge)

このトビケラもカゲロウと並ぶ重要な種類なんです。
で、このトビケラにも多くの種類がいて、通常カディス、またはセッジと呼ばれています

魚が補食する量だけで見てみても、個体数の数で言えば、カゲロウを上回るほどの種類が多く存在します

カワゲラ(Stone Fly)

カワゲラは、トビケラと似ていますが、全く別の種類になります。

通常ストーンフライと呼ばれています。フライフィッシングでは、カゲロウやトビケラよりもほとんど重要視されることはありませんが、小型の種類には、捕食率の高いものもいます。

魚に捕食される場合は、ニンフかアダルトの時が多いです。

ミッジ

ユスリカって聞いた事ありませんか?

そのユスリカの事をミッジと呼びます
他にも、アミカとかモスキート(蚊)、そしてブユなど、体長が5ミリくらいのすごく小さな種類の水生昆虫類を総称してミッジと呼んでいます。このミッジも、春先に有効なフライのひとつです。

また、春の初期には、このミッジでしか狙えないなんて時もあったりするので、侮れません。

水生昆虫の生態などに関しては、水生昆虫の生態はどうなってるの?を参考にしてくださいね。

イミテートの対象は水生昆虫の場合、幼虫から成虫まで全て

フライフィッシングでは、水生昆虫の全てがイミテートの対象となります。

昆虫類では、幼虫から成虫になるまでに何度か変態を繰り返しますが、水生昆虫でも同じです。
そして、この変態を繰り返す事をステージと言います

フライフィッシングでは、幼虫のステージから成虫のステージまでの段階がイミテートの対象となります

カゲロウとかトビケラは、幼虫と成虫では全く異なります。
蝶々やトンボ、カブトムシなどもそうですよね。

幼虫のときと成虫では全く変わってしまいます。
カゲロウやトビケラもそのステージ毎をイミテートしたフライを作ります

カゲロウに関しては、成虫になる途中のステージの部分をイマージャーと呼びますが、トビケラやユスリカは蛹(さなぎ)になる段階をピューパと呼びます。

その段階も非常に渓流魚には好まれる状態なので、良くイミテートされます。
そして魚も食べやすいのか、良く釣れます。

また、それぞれのタイプには、さまざまなフライパターンが数多くあります。
これらに関しては、各フライパターンの記事を参照して頂ければと思います。

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