/** **/水生昆虫の生態はどうなってるの? | 初心者のためのフライフィッシング入門ガイド

※本ページはプロモーションが含まれています

水生昆虫の生態はどうなってるの?

2014年12月13日

水生昆虫って普通の人は、あまり興味を持たない存在ではないでしょうか? 虫!? ぎゃぁ~っっ!! みたいな人も…。

ですが、ことフライフィッシングに関わったものであれば、その存在が非常に気になるものです。私もフライフィッシングを始めるまでは、ほとんど気にしていませんでした。ほとんどと言うよりも全く気にしていなかったと言った方が良いでしょう(汗)

でも今では、川に行って、まず確認するのは、飛んでいる水生昆虫になりました。人間って面白いものです^^

スポンサーリンク

水生昆虫の生態

水生昆虫には、変態というものがあります。変態と言っても人間界の変態とは意味が違います。昆虫が卵から幼虫、蛹、そして成虫になるというあれですね。

この記事では、4種類の水生昆虫、カゲロウ、トビケラ、ユスリカ、カワゲラに関して、その辺のところを見ていきましょう。

変態方法には2種類ある

先ほど挙げた、変態についてですが…。通常昆虫は、卵から幼虫、そして蛹から成虫になる形を取ります。これはフライフィッシングでは、ステージと呼んでいます。

先の4つのステージをきちんと踏まえた変態方法を完全変態と言います。そして、その完全変態を持つ水生昆虫が、トビケラとユスリカになります。

また、そうではなくカゲロウとカワゲラの変態方法は、4つのステージをきちんと踏まえていないために不完全変態と言います。

どう違うのかと言うと例えば、カゲロウの場合には、蛹の段階がなく、幼虫からイマージャー段階を経て亜成虫という段階になります。完全な成虫ではなく、このあともう一度脱皮して成虫になるのが通常です。

これはカゲロウだけが持つ独特の変態方法ですが、この亜成虫のことをダンと言って、ドライフライでは中心的なイミテーション対象になっています。

ちなみに私も最近知ったのですが、亜成虫には、生殖能力がなく、成虫になってその能力が備わるんだそうです。

カワゲラは、幼虫から脱皮して即、成虫になります。別名をストーンフライとも呼ばれますが、石によじ登って羽化を行うところから来ているそうです。

そうそう、トンボも全く同じ不完全変態の形を採るようです。

ステージ名には統一性がない

フライフィッシングでは、特定の水生昆虫のステージを表現する場合、和名でカゲロウの亜成虫とかトビケラの蛹などと言うことは、ほとんどありません。

メイフライダンとカディスピューパという言い方が一般的ですね。

この場合、注意する点は、同じステージであっても呼称が異なることがあると言う点です。例えば、幼虫はニンフと呼ばれる、メイフライやストーンフライですが、カディスやミッジではラーバと呼ばれます。

成虫に関しても、カゲロウ以外は全てアダルトと呼ばれます。カゲロウはスピナーです。この辺は、ダンとは完全に区別されています。でも、慣れない内は、区別も付きにくいです。ですが、スピナーは尾や前足が、非常に長くなって、全体的にスリムで透明感があって綺麗です。

産卵の段階や産卵後もステージとして踏まえる

産卵を終えたメイフライスピナーは、寂しいかな力尽きて水面に落下し、翅を水平に広げた状態で流されて一生を終えます…。この流される状態をスペント・スピナーまたは、フル・スペントスピナーと呼びます。ここで言うスペント=SPENTと言うのは、産卵を終えたと言う意味になります。

カディスは、ほとんどの種類が産卵をするために一旦水中に戻ります。水中に潜り、卵を底石に産み付けた後、また水面に上っていきます。あの軽い体で潜れちゃうんですねぇ~。私なんかは、潜る前に流されちゃうんじゃないかと思ったりするのですが…。この産卵のために潜る状態をダイビング・カディスと呼んでいます。人間が潜ることもダイビングをすると言うのと一緒ですね。

そして、産卵を終えて、また浮上する状態をイマージング・カディスと呼びます。ここで言うイマージ=EMERGEと言うのは、浮き上がると言う意味になります。

そうそうピューパも羽化のために、水面に浮上するわけですから、イマージング・ピューパとも呼びます。

そして、こちらも産卵後、一生を終えて、多くの個体は水面を流されていきます。中には翅を左右に広げた状態で流されるものもあったりしますが…。この状態を特にスペント・カディスと呼びます。この辺は、スピナーと一緒ですね。

本当に昆虫の一生って短いですね。
でも、昆虫の生い立ちを見ていくと本当に古いんですよ。昆虫の先祖がこの地球上に誕生したのは、今から4億年前と言われているのですから…。恐竜やマンモスなどの多くの生物が滅びていっても、昆虫だけは地球上の生物の約70%を占める状態だったそうですよ。そして、種類も現在では約150万種もいると言われています。

確か、なんかの映画でありましたね。琥珀の中に閉じ込められている一匹の昆虫…。今、思い出しました。映画の名前は思い出せませんが、見たことのある方も多いのでは?

スポンサーリンク