ニンフフライの種類は?
ニンフフライもドライフライほどではありませんが
結構種類がありますね。
ニンフの種類は、3種類に代表される
ニンフの種類は、大きく分けると3つに代表されるのではないでしょうか?
- リアルタイプ
- ファジィタイプ
- そして両方を融合したタイプ
この3つですね。
では、それぞれを詳しく見ていきましょう。
リアルタイプ
リアルタイプと言う名前なので、本当に虫に似せたフライなんですが、実は釣果だけを考えた場合には、このリアルタイプが必ずしも良いとは言えないこともあります。
この辺は、魚がフライをどう見るかと言うところだと思うのですが…。
あくまでも人間が見てリアルと言うことですからね。
とっても難しいところです。
このリアルタイプ・ニンフの有名なパターンに田代兄弟の考案した、タシロ・パターンと言うものがあります。
ニンフダブと言うマテリアルも出されていますね。
この二人本当にすごいんですよ!
日本の代表的な水生昆虫のニンフとか、ピューパをほとんど知り尽くしていて、リアルタイプのニンフをさまざまに考案されています。
フライフィッシングに身を置く者であれば、一度は、タシロという名前を聞いたことがあると思いますよ。
う~ん、でも今の若い人はどうだろう?
昔の人で知らない人はたぶん、いないと思います。
特に有名なのは、フローティング・ニンフ。
そしてスイミング・ニンフでしょうか?
海外でも非常に高い評価を受けているお二方です。
また、研究もすごくされているんですね。
川の中に水中カメラなんかを仕掛けて、本格的に水生昆虫が補食されている姿とか、また魚を食べる鳥の観察とかを色々とされています。
水生昆虫だけの本やフライフィッシングの本も出されていますよね。
これほど、フライフィッシングと言うか水生昆虫に嵌まっている方達も少ないのではないかと思います。
まさにマッチングザハッチを極めようとフライを巻いておられる方々ですね。
また、フライタイイングにしても、フライキャスティングにしても、非常に素晴らしい技術を持っています。
ニンフフィッシングは、この方達がいたおかげで相当レベルが上がったのではないでしょうか?
と言っても過言ではないはずです。
ファジィタイプ
ファジィタイプと言えば、ゴールド・リブド・ヘアズ・イアーがあります。
ヘアーズ・イアーは、野兎(のうさぎ)の耳のことです。
この部分の毛をラフに巻き付けただけのものなんですが、これがまた釣れるフライの1つとして絶対にフライボックスには必需品なんですね。
このファジィタイプは、モジャモジャとした印象を強調しています。
一度巻いたボディのマテリアルをピッキングをして掻き出すのが特徴です。
そして、この作業が重要な要素になるんですね。
この掻き出した部分に気泡を抱えて、それが光を反射するんです。
マテリアルを掻き出すことで、光の反射によってキラメキが起こるんですが、これがまさに虫らしさを強調する部分なんです。
また、この強調をさらに強めたパターンに、MSCというパターンがあります。
このパターンは、あのフライフィッシングの神様と言われる、岩井渓一郎さんが考案した作品なんですよ。
ちょっとゴールド・リブド・ヘアズ・イアーとは違って、ボディ材には、ヘアズイアーよりも長くて柔らかいラビット・ファーを使います。
この柔らかさがまた、何とも言えない艶やかしい動きをするので、誘引効果もあるんですね。
まあどちらにしても、特定の水生昆虫を模したものではありませんが、魚からはたぶん何らかの水生昆虫だと認識されるのでしょうね。
非常によく釣れます。
融合タイプ
この融合タイプは、リアルタイプとファジィタイプの中間に位置するものです。
両方の良いところ取りをしたようなフライですね。
カラー、スタイル、そしてボディの一部にはリアルにイミテートしたもの、または曖昧な雰囲気を表現するといった感じでしょうか。
例としてクリンガータイプのメイフライを挙げましょうか?
ヒラタカゲロウのニンフならば、V字に開いた2本のテールに関しては、しっかりとイミテートします。
でもボディのマテリアルは、ファジィ感を出すため横にちょっと多めにマテリアルを掻き出す感じにするんですね。
こうすることによって、ファジィタイプの持つ機能もそのままで、リアルタイプに感じられる部分もあると言うわけです。
タイイングは、ちょっと難しくなりますけどね。
でも、楽しく巻けますよ!
以上、簡単にニンフフライの種類に関して書いてみました。
何かの参考になれば、幸いです。