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ユスリカとカワゲラの生態はどうなってるの?

2014年12月16日

前回までは4種類のうち、カゲロウとトビケラの生態をそれぞれ、見てきました。ここでは、他の2種類のユスリカとカワゲラの生態に関して紹介していきますね。

カゲロウはカゲロウの生態の記事を、トビケラはトビケラの生態の記事を参照してみてくださいね。

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ユスリカとカワゲラの生態

ここでは、ユスリカとカワゲラに関して見ていきます。

ユスリカを見た瞬間に蚊!?と思う人も多いのではないでしょうか? そう、あの「ぶ~~んといって寄ってきて人の血を吸うやつ…。でもあの蚊はメスしか血を吸わないんですって。

嫌ですよね~、耳の側でぶ~~んって思い出しただけで…。
あれもユスリカの一種でもあるんですが、蚊とユスリカは持って非なるもので、全く違います。一応、別ものと考えておいてくださいね。

ちょっと話が脱線しました。ここでは、そのユスリカとカワゲラの2種類に関して見ていきますね。

ユスリカは渓流魚の重要な餌

ユスリカは、水温が低い場所でも羽化します。4℃しかない水温で羽化するらしいです。手を水の中に入れたらきっと、冷たくて手がかじかんじゃいますね。これは大げさか(汗)

冬季、そして早春において、このユスリカは、とりわけ魚の重要な餌になっています。体調は約3ミリくらいの極小サイズから1センチぐらいのものまで、その種類は非常に多いです。そして、1年を通じて、必ずどれかの種類のユスリカが常に羽化しています。また大量の個体が集団で羽化して、塊を作りながら飛んでいる姿が良く見受けられます。

幼虫時代は、主に泥地や水底の石に生える苔の中などで生活して、蛹になると水面に浮き上がります。そして脱皮をして成虫になるといった生態を持っています。

ユスリカの集団羽化

ユスリカの場合も、フライフィッシングでの重要なステージは、他と同じく蛹と成虫時なんですね。ユスリカの蛹はミッジピューパと呼ばれます。前回トビケラの生態の記事で紹介した、カディスピューパと同じで、やっぱり光を反射して輝くんですね。

羽化した成虫は、すぐ飛び立つものもあれば、そのまま水面を流されるものも多いんです。6本の脚を持っているんですが、その足先だけで水面に浮きながら流され続けるものも非常に多いです。

また、ユスリカは、流れの穏やかな場所で集団で羽化することがほとんどなんですが、流される成虫にしても、水面に漂うピューパにしても、ものすごく高い確率で魚たちに補食されやすい状態になっているんですね。

だから春前のフィールドでは、大量に羽化するユスリカを狙ってトラウトたちが補食を繰り返すシーン(ライズ)が至る所で見られます。

もうそういった場合は、絶対的にフライフィッシングの独壇場と言っても良いでしょう。ルアーや餌釣りでも釣りにはなりません。なにせ、ユスリカしか魚たちには見えていないのですから^^

春先は絶対にミッジのフライを忘れてはなりません!
巻くのはなかなか大変ですけど…。釣果に絶対的に影響してきますから、番手を変えて何本も…。

そうそう、このミッジ。そこで羽化しているユスリカの大きさを間違えると、それだけで釣れません。ほんの1ミリが釣果を分けます。まあそもそも私には、#23なんて巻けませんけれど(汗)小さすぎるんですもの…。それに巻けたとしても実際の釣りでは、フライを流したとしてもフライが見えません…。だから勘で(汗)

他の人達は、よく見えているなと思います。それにチペットを通すのも大変だったりします。なんせ、老眼と乱視なので…。

でも、この時期は、ミッジしかないんですよねぇ~。結構、シビアな釣りを要求されます。

このユスリカをイミテートした、極小のフライで狙う方法をミッジフィッシングと言います。

たったの5ミリかそれ以下の小さなフライと、そして、髪の毛のような細いティペットでトラウトたちを釣り上げる快感って、それはそれは、大変なものです!!

フッキングさせたとしても大物が掛かったら、いつ切れるかもしれない状態でやり取りをするんですからねぇ~。半端ないです^^

カワゲラは水質の良い流れを好む

カワゲラの幼虫は、特定の種のカゲロウに似たスタイルを持っていますが、色彩的にはカワゲラの方がすごく美しく綺麗な反面、多くが肉食性のためか凶暴な雰囲気があるんです。他の水生昆虫はほとんどが草食性ですから、なおそう見えるのかも知れません。
これは、人間界でも言えるのかも知れませんねぇ~、草食系男子と肉食系男子。最近?では、ロールキャベツ男子??

このカワゲラの幼虫は、石の回りを這いずり回って生活をしているんですが、羽化期が近づくと陸地にせり出た岩などに這い上がって羽化します。

川に行って波打ち際の大きな岩などを見ると、集団で張り付いている抜け殻などを良く目にしますよ。

実際、渓流に行かれたときには、この辺も見てみると、またフライフィッシングの世界が面白くなると思いますよ^^

カワゲラの羽化期は、種類、そして地域によって違いますが、4月~6月頃にピークを迎えるようですね。日本のフライフィッシングでは、このカワゲラのイミテートは、幼虫にしても成虫にしても特定の種類にすることは少なくて、ほとんどがカディスとかメイフライのパターンを代用することが多いです。

それでも、新緑の季節から梅雨明けにかけて、淡い黄緑色をした小型のミドリカワゲラの仲間は幼虫も成虫もかなりの量が補食されているので、フライも創意工夫されて色々と作られています。

また、大型種の幼虫は、オニチョロという名前で通っていますが、イワナが大好物とするものです。まあイワナだけでは、ないのですけれどね。餌釣り師もよく餌として使いますね。

それとカワゲラは、水質の良いところでしか生きることが出来ません。カワゲラがいると言うことだけでも、その川の水質が良好であると言えるでしょうね。そんな川をたくさん増やしたいものです。

実は、このカワゲラ…。知っている人もいるのかもしれませんが、人間も佃煮として食べていたそうですよ。

実に面白い!

本当に水生昆虫の世界は、知れば知るほど面白いです。
今後も水生昆虫に関して、わかったことがあれば色々と書いて行きたいと思います^^

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