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トビケラの生態はどうなってるの?

2014年12月15日

前の記事では、カゲロウの生態に関して説明しています。

今回は、トビケラの生態を見て行きましょう。

水生昆虫って知れば知るほど面白いですねぇ〜
と思うのは私だけでしょうか?

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トビケラの生態とは?

トビケラの羽化期は種類によって異なる

トビケラ=カディスなんですが、このトビケラもカゲロウと同様に、種類によって羽化期が異なるんですね。

春の早い時期から、秋遅くまでシーズンを通してどれかこれかの種類が常に羽化している状態で、度々一斉に集団で羽化を行うこともあります。

特定の時期に年に1回だけ羽化をするものもあれば、年に2回以上の羽化を行うものもあったりします。

水中時代は巣を作る

このトビケラの幼虫のスタイルは、共通して、芋虫のような体型をしています。

口から糸を吐き出して、なんか、昔見たモスラを思い出しますが…。
この糸で巣や網などを作って、幼虫の時代から蛹(さなぎ)までを巣の中で過ごします。

タイプ別に分けると、石の裏側などに小石とか砂利を集めて巣を作って餌を採る定住型のタイプと、砂粒や食物片などを集めて筒状の巣を作って、この巣に入ったまま一種のヤドカリのような生活をする移動型のタイプに分けられます。

移動型のこの巣、ものすごく繊細な作りをしています。
そして上手なこと…。

近場に砂金などがあれば、それを筒状に巣を作ると思うのでものすごく綺麗なものが出来上がるかと…。

定住型のタイプの種類には、大型種のヒゲナガカワトビケラと、種類の多いシマトビケラ科の仲間がいます。

あとのシマトビケラ科の仲間は、ケースド・カディスとも言われます。
これは、やっぱり英語で CASE=筒という意味なんですが、カクスイトビケラ科、カクツツトビケラ科などに属する多くの種類がいます。

どの種類もすごく丁寧に作られた、ほんとにユニークなケースを持っています。
ちなみにカクツツ=角筒で、文字通りですね。四角の細長い筒巣を作ります。

羽化方法は、水面、水中、陸上の3パターン

羽化方法は、種類によって3つの方法があります。

水面羽化タイプの場合は、蛹は巣から抜け出ると、脚を使って水面まで泳ぎ上がります。
そして、水面に到達すると背中の部分が割れて脱皮に入ります。

陸上羽化するタイプのものは、水面まで泳ぎ上がってから、岩とか樹木などによじ登って羽化します。水中羽化は、巣の中ですでに羽化していて成虫の状態で水面に上がります。

どのタイプもほとんどの成虫は、すぐに飛び立ちますが、中には、水面を蛇行しながらスケーティングを行ったり、スキップ行動をとったりするものもいたりします。

スケーティングやスキップって、本当に面白いですね^^
私はまだその場面に出くわしたことがないので、一度見てみたいですねぇ〜。

最も捕食されやすい状態はイマージャー

魚にとって、最も捕食しやすい状態は、やはり水面に浮かんでいく際の蛹の状態と、水面での脱皮途中ですね。

カゲロウもそういった点では一緒です。
また、全ての個体が羽化に成功するわけではありません。

中には、失敗して完全に羽化できない個体も相当数にのぼるんですね。
これもカゲロウと一緒です。

浮上する蛹の事をフライフィッシングでは、イマージング・ピューパといいますが、この状態の蛹は、脚をボートのオールのように漕いで上昇します。
すいません、これもまだ、私はっきりと見たことありません…。

ですが、書きます(汗)

この上昇する時の蛹の体は、光があたると輝きます。
これは、蛹の殻と、その蛹の中に入っている成虫の体との間にほんの少しの隙間があるんですが、そこに溜まったガスが光を反射するからなんですね。

これってフライを巻く時にすごく大事になってきます。
実際にカディスピューパを模したフライは、このキラメキが無いとカディスピューパじゃないと言ってもいいくらいですね。

ですので、多くのパターンは、光を反射しやすい素材を使用しています。

この光る現象は、産卵のために潜水するダイビングカディスでも起きます。

トビケラの翅には、微細な産毛がたくさん密生していて、その産毛に空気がベール状に付着するんですが、この空気がベール状に付着したものに光があたって反射するために光り輝くという現象が起きます。

ダイビングカディスは、水中で呼吸ができるのですが、それは、この空気のベールがあるがために呼吸ができると言われています。

以上、簡単にトビケラの生態を見てきました。
次回は、ユスリカとカワゲラの生態を見て行きましょう。

でも、言葉って色々と難しいですね。
なかなかうまく説明できなくて…。

最近悩み中です。

何分にも、自分で水中撮影なんてなかなか機材も無いですし、そんな状況に巡りあうことも少ないので…。

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