簡単!? フライタイイングの必要道具はこれでオーケー!
2014年10月31日
自分で巻いたフライで、魚を釣るってこれほど楽しいものはないです。
そこで、ここでは、簡単にフライタイイングで使う道具をご紹介したいと思います。
ダビング材やハックルなどに関しては、また別記事に譲ります。
スポンサーリンク
フライタイイングで使う道具
簡単にフライタイイングの道具を紹介しますね。
ここでは、冒頭でもお伝えしたとおりツール類だけになります。
一応、これだけのものが必要なんだと言うことと、これだけあれば大丈夫だよと言うことの確認として書いています。タイイングに関しても結構奥が深くて…。そして、各ツールに関しては簡単な説明をさせて頂いてます。
- タイイングバイス
- ボビン・ホルダー
- ボビン・スレッダー
- ハックル・プライヤー
- シザース
- ヘア・スタッカー
- ボドキン(ダビング・ニードル)
- ハーフヒッチ・ツール
- ツイザーズ(ピンセット)
- ウイング・フォーマー
- ウイップ・フィニッシャー
- バーニッシュ(ヘッドセメント)
まずは、これだけあれば大丈夫です。
これも以前に、別記事でセットものなどもご紹介していますが、内容まではお伝えしていなかったので、ここで少しだけ詳しくご説明をさせて頂きますね。
タイイングバイス
これは、早く言ってしまえば、フックを固定するための万力ですね。タイイングでは一番大切なものになってきます。ですからフライタイイングの場合、ここに一番お金をかける人が多いようです。このバイスには、さまざまな種類があります。ペデスタルタイプ(固定式)かクランプタイプ(移動式)がおおまかな違いではありますが、両方切り替えられるものも多いです。
選び方などに付いて詳しくは、フライタイイングのバイスの選び方は?おすすめは?という記事に書いてありますのでそちらを参照して頂ければと思います。
ボビン・ホルダー
スレッド(糸)のスプール(糸を巻いてある部分)に穴が開いているのでそこにボビン・ホルダーを固定して、フックやマテリアルなどにスレッドを巻き付けていきます。そうすると自然と巻いていたスレッドが出てくる仕掛けになっています。
このボビン・ホルダー、スレッドを通してある先端部分が一番重要な部分なんです。この部分が金属だと巻いている内にスレッドの摩耗によってスレッドが切れてしまうことが多々あります。ですのでセラミック製のものが良いです。購入するときにはお気を付け下さい。
それと、ボビン・ホルダーは何本か持っていると便利です。よく使う色のスレッドを常にボビン・ホルダーに止めておきたいものです。例を出すと、黒、オリーブ、ブラウン、ケイヒルタン、グレーなどでしょうか。いちいち色違いや、他のフライを巻くたびに取り替えていたのでは、結構嫌気がさしてきます。
ボビン・スレッダー
ボビン・スレッダーは、ボビンホルダーの先端のチューブ部分にスレッドを通すために使う物です。別になくともいいのですが、これがあるのと無いのとでは効率が全然違います。それに目が悪くなってきて老眼がかかってくると、このボビン・スレッダーに糸(スレッド)を通すのさえ難しくなってきます。
裁縫を思い出して頂くとよくわかるかも知れません。針に糸を通すとき、若い内は簡単にできたのに歳とともに通すことさえ難しくなってくる。それなら、大きな輪っか状のものを先に通しておいて、その輪っかに糸を通す。そしてその通した輪っかを引き抜けば、なんと! 簡単に糸が通せた^^ 裁縫にもありますよね。名前は忘れましたが…。あっ! そのまま糸通しですね^^
ハックル・プライヤー
そう、ハックル(鳥の羽根)を巻くときに使うものですね。ただ、挟んで回して巻いていくだけのものです。ただ、これがなかなか難しい部分がありまして…。下手をすると巻いているのにせっかくの羽根の部分をつぶしてしまう事も多いんです。丁寧に巻かないといけません。このハックル・プライヤーにもいろいろと形があります。ロータリー式のものが結構使いやすいです。
シザース
シザースって、ハサミのことですね。ただ、英語で言っているだけのことです。でもこのシザース結構、繊細なんです。やはり専用に作られているからでしょうか。タイイング専用のシザースを購入した場合には、紙を切ったり他のものを切ることは避けるべきです。切れ味が落ちてしまいます。フライのできあがりにも影響を及ぼしますので注意しましょう。また、マテリアルで金属などを使うときがあるのですが、その際は100均などのハサミで充分です。決してタイイング専用のシザースを使わないようにしましょう。
また真っ直ぐのもの、先が曲がったもの、先が長いもの、短いものなどといろいろとありますが、最初に購入するとしたら、真っ直ぐで長いものが宜しいのではないでしょうか。
ヘア・スタッカー
ヘア・スタッカーは、マテリアルの中でエルク・ヘアーやカーフ・テイルなどの獣毛材の先端を揃えるときに使います。これもいろいろなものが出ています。二重構造になっていて、内側の筒の中に先ほどのエルク・ヘアーやカーフ・テイルを入れて、外側の筒を机などの硬いものでトントンと何度か叩いてやれば、毛先が揃います。私は、バイスの台座で叩きます。なるべくチューブの開口部が広いもの、またベース部(外側の筒)に重量のあるものが良いです。長いヘアー用、短いヘアー用と用途を分けて使うのも良いですね。
ボドキン(ダビング・ニードル)
ボドキンは、別名ダビング・ニードルとも呼ばれます。あとハーフヒッチ付のものも多いです。このボドキンで何をするのかというと、仕上げたフライにヘッドセメントを垂らすときとか、ニンフを巻いたときなどに多用するのですが、フライのボディなどのマテリアルを毛羽立たせるために、掻き出すときなどに使われます。それとフックのアイ(穴)がヘッドセメントなどで塞がれてしまったときに、穴を明けるためにも使用されます。
ハーフヒッチ・ツール
ハーフヒッチ・ツールに関しては、ハーフヒッチャーとも呼ばれます。これは、タイイング終了時にスレッドを留めるためのものです。先端に穴が開いていて、その中にフックのアイを入れるんです。その前にスレッドをハーフヒッチャーに2回ほど回転させてから、アイを入れて巻き付ける感じですね。それを2回ほど繰り返します。ちゃんと伝わるかな…。これも穴の大きさが1~2.5ミリまで数種類あります。1ミリはフックサイズ#14まで。2.5ミリはフックサイズ#4まで留めることができます。フックサイズがそれ以上になったり、パラシュートタイプのフライの場合は、ウイップ・フィニッシャーを使うことが多いです。それ以下の場合でも使う方は使いますけどね。
ツイザーズ(ピンセット)
これは、括弧書きにあるようにピンセットになります。タイイング用の専用のものも売っていますが、別にこれに関しては、100均でも購入出来るピンセットでも構わないと思います。
ウイング・フォーマー
これもある意味ピンセットですね。でも別な使われ方をします。ハックルとかフェザーなどを挟み込んで、はみ出た部分をライターで焦がして、メイフライ用の羽根(ウイング)を作るのに使われます。タイプがいくつかあり、非常に綺麗な仕上がりになります。
ウイップ・フィニッシャー
ハーフヒッチの部分でも出てきましたが、これもハーフヒッチ・ツールと同じく、タイイングの最後にスレッドを留めるものです。こちらの方がハーフヒッチよりは、しっかりと綺麗に結び留める事ができます。ただ、慣れるのに多少のコツが要ります。少し練習しないと上手く留める事ができません。私も慣れるまでに少々時間が掛かりました…。
バーニッシュ(ヘッドセメント)
バーニッシュは、通称ヘッドセメントと呼びます。こちらでの呼称の方が分かり易いかも知れません。タイイングの最後にハーフヒッチやウイップ・フィニッシュなどを行った後に、その結び目に数滴垂らしてほどけないように固定する専用の接着剤になります。これは、色が透明、黒、赤とあります。用途に寄って使い分けます。ヘッドを赤くするフライを作るときには赤。そして黒にしたいときは黒だったり、沈めるアリさんを巻くときにも私はボディに使ったりします。透明は、どのフライのヘッドにも使いますね。
以上、簡単にフライタイイングで使う道具類をご紹介させて頂きました。
また、別ページではマテリアル編をご紹介しています。
ドライフライマテリアル、ニンフフライのマテリアル、イマージャー系ウエットのマテリアル、ウエットフライのマテリアルなどに関して記事にしてありますので、ご興味があれば、ご覧下さいね。
スポンサーリンク
関連記事
フライタイイングのパターンは動画を見て勉強しよう!
フライタイイングを始める方にとって何が一番大切なのでしょうね? 私も未だにはっき ...
フライタイイング入門 伝統的ウエットフライのマテリアル
フライタイイング入門もこれで最後? いや、たぶん終わらないかと(汗) 一応、区切 ...
フライタイイング入門ニンフフライのマテリアルの種類は?
フライタイイング入門マテリアルシリーズ、まだ続きます。今回はニンフフライに関して ...
フライタイイング入門ドライフライのマテリアルの種類は?
フライフィッシング、おもしろいですよね~ その中でも、どうですか? フライタイイ ...
フライタイイング入門イマージャー系ウエットのマテリアル
さて、このフライタイイング入門シリーズも佳境に入ってきました。どこが?^^ 今回 ...