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フライタイイング入門イマージャー系ウエットのマテリアル

2014年11月23日

さて、このフライタイイング入門シリーズも佳境に入ってきました。どこが?^^

今回は、イマージャー系ウエットフライに関してのマテリアルを見ていきたいと思います。このイマージャー系ウエットフライのマテリアルも、ニンフフライやドライフライと共通して使用されるものが多いです。ですので主にウイングに関して見ていきますね。

では、簡単にイマージャー用のマテリアルに関して見ていきましょう。

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イマージャー系ウエットフライのマテリアル

メイフライ

その前にまず、メイフライについて簡単に触りだけ書いてみたいと思います。詳しくはまた別な記事で書こうと思っていますので(汗)

メイフライは、メイフライと言うよりもカゲロウと言った方が分かり易いでしょうか?

このメイフライ、幼虫期は川底で過ごして、亜成虫、そして成虫へと半変態と呼ばれる特殊な変態をします。そして産卵を終えると、かわいそうなことですが他の昆虫と同様に死を迎えてしまいます。

昆虫って本当に一生が短いです。
また成虫になる前に魚に食べられてしまうものの方が多いかもしれません。

魚にとっては、成虫になる前の羽化したときが一番補食しやすくて美味しいのをわかっているからでしょうね。

このメイフライの半変態の様子を表したものを、ニンフやイマージャー系ウエットフライとして色々と表現していきます。

では、ここからメイフライのマテリアルについて見ていきますね。

イマージャー系

イマージング・ダン

ウイングに使われるのは、ヘンハックルティップ、またはマラードやレモンウッドダックのフェザーなどが使われます。

他のイマージャー系のフライにも言えることですが、ダビング材は、ドライフライ用または、ニンフ用。テールはマイクロファイベッツやハックルファイバーなどを使います。また、ハックル(レック)は、コックハックルを使用します。

ですので以下の説明では、簡単にウイング材のみに関して書いて行きますね。

フローティング・ニンフ

昔はよく発泡スチロールなどを使ったものや、ポリヤーンとかカーフテイル、エアロドライウイングなどを使ってパラシュートにしたものが主流でしたが、現在では、CDCをウイングに使うものが多い様に思います。

ただし、これも新しいものに変わっていくと思います。

なぜなら、CDCに対して魚が擦れてきているからですね。

フライってどんどん進化しています。私自身の持っている情報は古さが否めません。今はだんだんと置いて行かれているような気がしていますので、新しい情報を仕入れつつ今後記事にしていきますね。

ショートウイング・イマージャー

小さめのダッククイルをボディの左右に取り付けます。まだ、脱皮したばかりの状態のピンとしていない翅(はね)をこれで表します。レッグは付けません。

ソフトウイング・イマージャー

ハックルフラフ(ハックルの根元に生えている綿毛)やアニマルファーなどのすごく柔らかい素材を束ねて180度に広げて取り付けるようにします。水に濡れると細くなり、脱皮したばかりで翅を伸ばすことに失敗した状態を鮮明に表している感じです。こちらもレッグは付けません。

スティルボーン系

スティルボーンは、ドライフライ系のスティルボーン・ダンにしろウエットフライ系(イマージャー系)のスティルボーン・イマージャーにしろシャック(水生昆虫の脱皮殻)を付けて巻くのですが、これ以外のマテリアルに関しては、ハックル、ダビング材、ウイングなどベースになるパターン(タイプ)と同じです。ですのでここでは、シャックとなるマテリアルに絞って書いて行きますね。

ドライ系

コンパラダンやノーハックルサイドワインダーなどをベースにします。
結構有名で知られているタイプに、スパークル・ダンがあります。コンパラダンのテールの代わりにシャックとして、ジーロンと言うすごく透光性に優れたシンセティック・マテリアルを取り付けたものです。

コックハックルのリバースドも使われますね。これはハックルファイバーを逆方向へ折り曲げて固定したもので、これもジーロンにはない、なかなか独特の透光性があります。

ウエット系(イマージャー系)

ショートウイング・イマージャーなどをベースにします。
これらは、フラフを束ねたり、ヘンハックル・ティップを2枚重ねたりして、うまくシャックを表現するものがほとんどです。

スピナー系

ウイングは、ヘンハックルかCDCをスペント状に左右に束ねて取り付けます。スペント・スピナーとも呼びます。レッグはありません。

先に挙げた、ソフトウイング・イマージャーと非常に近くなりますが、実際には、そうした使い方も結構されます。

ですが、このスピナー系は、厳密にはイマージャーではありません。でも、実在するスピナーは、流れに飲み込まれて水面下に沈んだ状態で流されている場面の方が非常に多く見受けられるため、ウエットとして考えても良いのではないでしょうか。

カディス

カディス・ピューパは、ウイングにダッククイルを使用します。ボディは、ポリダビング材、そしてハックルは各種フェザー類を使用します。テールはなしです。

またスパークル・ピューパと呼ばれるものには、ディープ・タイプとイマージェント・タイプがあります。

ディープ・スパークル・ピューパ、イマージェント・スパークル・ピューパと言います。これらは、いずれもボディが2層構造になっていて、アンダーボディには、ヘアーズイヤーなどのアニマルファーだったり、アントロンブレンドダブを、オーバーボディにはアントロン・ヤーンというシンセティックマテリアルで全体を大きく包み込むように巻き付けるのがコツです。

この2層構造が空気を抱きやすくなり、水中で空気の泡をまとって光る独特のキラメキを演出します。この輝きがカディスピューパでは非常に大切になってきます。

ミッジピューパ

ミッジピューパには、ウイングはありません。アブダメンという部分とソラックスだけのシンプルなものです。

それを表現するのに、アブダメンには、ストリップドピーコックまたはポリダビング材。ソラックスには、ピーコックハールまたはアニマルファーを使用します。

スティルボーンはそれをベースにして、シャック部分にオーストリッチ・ハールの先端を使います。

以上、簡単にイマージャー系ウエットフライのマテリアルの種類を見てきました。次は伝統的なウエットフライのマテリアルですね。

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