/** **/フライフィッシングのキャスティングバリエーションは? | 初心者のためのフライフィッシング入門ガイド

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フライフィッシングのキャスティングバリエーションは?

2015年1月2日

フライフィッシングのキャスティングの種類に関しては、こんな種類がありますよ。ということだけは書きましたけど、詳しく内容について触れてきませんでした。

そこでここでは、すこし突っ込んだ内容に関して、全てではありませんが、数種類について、書いて見たいと思います。

キャスティングに関しては、いくつかの記事を書いていますので、そちらも参考にされてみてください。

ロールキャストダブルホールシュートとフォルスキャストキャスティングの基本と練習何メートル投げられれば釣りになるのかなどに関して書いています。

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キャスティングバリエーション

ここでは、実用度の高い方法を中心に紹介していきたいと思います。

キャスティングのバリエーション・テクニックは、その数は非常に多くて、厳密に分類しようとすれば、30近くにもなります。でも、実際にはその全てが使われるわけではなくて、一般渓流では、7~8種類で十分だと思われます。

これらは、どれも使用頻度の高いものですので、使用頻度の高い順に紹介させて頂きますね。

サイドとバックハンド

風や障害物に対処するときに、最もよく使われるキャストの2つですね。

サイドキャスト

まずは、サイドキャスト。
利き腕側にロッドをほぼ水平状態に倒し込んで行うキャストになります。オーバーヘッドキャストと並んで、最も多用される方法のひとつだと言えます。

また水平まで倒さないで、やや傾けた状態のものをクォーター・キャストとか、セミ・サイド・キャストなどと呼びますが、これらもサイドキャストのひとつと考えて下さい。

頭の上とか後方、そしてポイント地点に樹木などが覆い茂っている場合には、非常に有効です。それと風に対しては、左右どちらの風であっても有効です。

バックハンド・キャスト

次に、バックハンド・キャスト。
これは、サイドキャストとは、逆側にロッドを倒し込んで行うものです。頭の上でロッドだけを傾けて行う場合もあれば、体全体を倒し込んでキャストする場合もあります。結構、きついですが…(汗)

上流に向かって、溯行を右側からするとき、岩や川辺の樹木とかが邪魔になって、オーバーヘッドキャストも、そしてサイドキャストもできないような状況で、ただひとつだけ有効な方法となります。

右からの風には、すごく有効になりますが、左からの風には向かないキャストでもあります。そんな場合には、後ろ向きでキャストを行ったりするのも有効です。

この方法では、左から風を受けた場合、フライやラインが風に流されて、体やロッドにぶつかることがあります。

これって結構、危険なんです。私は、これで失敗して、フライが耳を貫通させました。もうちょっと横にずれていたら目に直撃だったかも知れません。そう考えると本当に風って怖いですね。お気をつけ下さい。

また、ロッドにぶつかった場合、キズがつきますし、最悪塗装が剥げます。ティップにぶつかると折れるといった場面も出てきます。要注意です。

ロールとロールピックアップ

障害物が後方にあった場合に、それを回避する方法もいくつかあるのですが、最も簡単、そして応用度も高くなる、ロール・キャストがあります。これは、ロールキャスト編で詳しく説明させて頂いてますので、そちらを参考にして頂けると嬉しいです。

次に、フライのピックアップの時に使う方法で、ロールピックアップというのがあります。これは、ロールキャストを利用したものです。

結構、穏やかな流れで通常の方法でピックアップを行うと、ボコッと大きな水音をたてがちです。この音をさせただけで魚を驚かして、どこかへ身を潜めさせる結果になってしまいます。

そんなときに、ロール・ピックアップを使うと静かにピックアップすることができます。

方法はロールキャストと一緒で、ややラインを体に引きつけた状態から、前方に押し出すようにしてキャストして、着水の時に着水させないでそのままバックキャストに移るんですね。

この方法は、岩などにフライを引っかけたときに、その引っかけたフライを外す時にも有効な手段になります。

ぜひ、ロール・ピックアップ、そしてロール・キャストをマスターしましょう^^

流れに対処する3つのキャスティング方法

複雑な流れに対処したり、その流れを利用してフライを流す方法をご紹介しますね。

流れに対処する方法というのは、そのほとんどがドラッグを防ぐためのものになります。これもいくつか方法がありますが、実用度も高くて、簡単にできる方法をご紹介します。

リーチ・キャスト

流れに対し、できるだけラインからフライまでを、水平に着水させることによってドラッグを防ぐ方法です。REACHという言葉には、手を伸ばすと言う意味があり、イメージ的には、手をグッと伸ばして届かせる感じでしょうか。またそれ以外に、直線流域といった意味もありますね。

まさに、直線状態で流すものですが、その方法も実際に手を大きく伸ばして行います。この方法は、ダウンクロスで行うことが多くて、フォワードキャストの終了と同時にロッドを上流側に大きく突き出す感じで倒し込みます。

右側が上流なら右側へ、左側なら左側へ、流れの向きに応じて左右を使い分けるのが、基本です。

スラック・キャスト(S字キャスト)

これは、フォワードキャストの終了時に、ロッドティップを左右に軽く振ってやって、着水したラインにスラックを与える方法です。その着水した形状からS字キャストとも言われています。

ロッドのティップの動きは、必ずラインの形状になって現れます。だからキャストの練習時に、うるさくロッドのティップの動きを確認しろと言われるのですね。

このスラックラインは、ラインが空中にある場合はダメなキャスティングです。でも着水してからのスラックラインに関しては、ドラッグを防ぐ効果的な状態になります。

アップクロスやダウンクロスのアプローチで、少し距離を出す場合に多用されるのですが、フライを落とす地点との直線距離よりも、たるむ分までをも計算に入れて、長めにラインを出す必要があります。

パラシュート・キャスト

このキャストは、主にダウンストリームで使用される方法ですが、フォワードキャストが終了する時に、ロッドを振り切ってしまわずに、やや高い位置で意図的に止めるんです。

そうすることによって、反動でラインが手前に戻ってくるために、狙う地点の、ちょっと上流地点にフライが着水することになります。この状態から少しずつ、ロッドを下流方向に倒していけば、フライを狙った地点に静かに送り込むことができます。

ラインの操作も必須のテクニック

そして、最後にご紹介するのはキャスティングテクニックとは、ちょっと違うんですが、ラインが着水した後、そのラインを更に操作することによって、ドラッグを防いだり、長い距離を流したりするためのテクニックで、これらも必須のものになるので、ぜひ、覚えてくださいね。

メンディング

MENDINGとは、修正すると言う意味です。その名の通りに、流れに押し流されかけたラインを上流側に打ち返すことによって、フライラインを修正して、ラインドラッグを防ぐためのものです。

先に書いたリーチキャストなどと併用することが多いんですが、方法としては、流れにどうしても引かれてしまうラインを手首を回して上流側へ跳ね上げるんです。

右側の場合は、のの字を書く要領で手首を回します。左はその逆ですね。あまり強く行うとフライラインの先に付いている、フライまで動かしてしまうことになるので注意してくださいね。私は、未だにこれをたまにやります(汗)

若干の慣れは絶対的に必要ですが、でも一度コツを掴めば意外に簡単にできるものでもあります。ただ、上手いか下手かだけで…。

フリッピング

これは、パラシュートキャストと併用されることが多くて、ラインを下流のポイントに向けて少しずつ送る出すものです。

方法は、前のメンディングと似ているのですが、メンディングがやや大きくロッド全体で円弧を描くのに対して、フリッピングはロッドティップの先端だけを、小さく小刻みに連続的に行う点が違います。

これも慣れれば、簡単にできます。メンディングよりもこちらのフリッピングの方が簡単です。

以上、簡単にキャスティングバリエーションに関して、書いてきました。少しはご理解頂けたでしょうか?

何かお役に立てたのなら、嬉しいです。

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