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フライフィッシングでフライを流す時気を付ける点は?

2014年12月29日

フライフィッシングでフライを流すときに気を付けるべき点が、いくつかあります。

その中でも特に気を付けるべきことをここでは、書いていこうかなと思います。

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フライを流す時に気を付ける点

フライフィッシングでは、フライを自然に流すことを提唱しています。そして、これが出来ないと、なかなか魚は出てきてくれません。

特にフライフィッシングをする人が多く入る渓流などでは、特にこのナチュラルドリフトが要求されます。

それが、出来なければ、たぶん釣りにならないと思います。

なぜか?
渓流魚が、フライを餌と認識してくれないからですね。

フライにドラッグをかけない

なので、フライには、極力ドラッグをかけないように細心の注意が必要です。

このドラッグ、引きずるとか引っ張るという意味があります。

たぶん、フライをやられている方は、必ず経験があると思います。反対にドラッグがかからない渓流なんてないですよね^^

緩い流れって、早い流れの手前だったり、奥だったりします。
そして、ポイントもそこが多いんですね。

その早い流れの奥にフライを落とした場合は、大抵ドラッグがかかります。なぜか?それは、手前の早い流れにどうしてもリーダーが引っ張られるためなんですね。そんな状況をドラッグと言ったりしています。

このドラッグによる弊害は、非常に大きくて、ドライフライのテクニックやシステムは、このドラッグをいかにして防ぐかという点が最大のテーマとなっているんです。

ドラッグには2つの現象がある

ドラッグがかかった時には、厳密に言うと、フライには2とおりの現象が起きます。

それぞれについて見ていきますね。

水面に波紋を生じさせるドラッグ
水の流れに棒を立てたらどうなると思いますか?
必ずその棒の後ろに波紋が生じますよね。それと同じ原理のことがフライで起こるんですね。これをV字やU字状の波紋と呼んでいます。
水面を滑降するドラッグ
これは、読んで字の如く、波紋は起きたとしても小さいんですが、フライが水面をスーッと急速に滑降するんです。それだけフライが水面に乗っている証拠なんですけどね。

これら、2つの現象の違いは、使用するフライの構造や浮き方に影響されます。やや沈んだ状態では、V字波紋。水面にきちんと浮いた状態だと滑降という具合になることがほとんどです。

半沈み状態だと水面に没する部分が大きいので、そこで抵抗が働くために波紋が生じます。反対に完全に水から浮いた状態だと抵抗を生じさせる部分がないので、スーッと滑降するんですね。

ドラッグの弊害は2つの現象の違いで異なる

このドラッグによる弊害は、主に2つの原因が考えられます。

魚に警戒心を与えてしまう
水面を流れる昆虫などは、カディスのスケーティングという行為以外で下流に急に走ったり、V字状の波紋を作って流れることはほとんどあり得ません。普通は流れの状況と一緒の早さで自然に流されます。ですから、不自然な動きや状態として魚なに警戒心を与えてしまいます。特にV字波紋は水中からは、相当な違和感を与えていますので充分な注意が必要です。
食いのタイミングが合わない
流れのある普通の渓流では、先の警戒心よりもこちらの方が多いです。アタックが豪快にあってもフッキングしない場合は、こちらのケースがほとんどです。やっぱり魚は、自然に流れてくる餌の補食のタイミングが決まっていますから、食べようと思っているのに急に動かれてしまうと対応仕切れないんでしょうね。

とにかくドラッグに関しては、良いことはひとつもありませんので、普段からドラッグを回避することを常としておきましょう^^

メンディングやリーチキャストなんかも必要になってきますので、日頃から練習しておきましょう。

ナチュラルドリフトは基本中の基本

ナチュラル・ドリフトと言うのは、フライのドラッグを防いで自然の状態で漂わせたり、流したりすることですね。このことを、フリー・ドラッグともいいます。他にもデッド・ドリフトとかドラッグ・フリーとも言われます。

これら、4つとも頻繁に使用されますので、一応覚えておいてくださいね。

ドラッグを回避、これをするためには、リーダー、ティペットの選択、そしてアプローチやキャスティングなどによって、随分と回避することが出来ます。

ドライフライの鉄則は、自然に流すことです!

リーダとかティペットによってドラッグを防ぐことができる

ドラッグの状態は、リーダーとかティペットの太さや長さ、そして材質とか浮き方などによって、随分と変わります。

太さ
一般的に細い方が水流抵抗も少なくなるので、ドラッグはかかりにくくなります。
長さ
これは、リーダー全体の長さと言うよりもティペット部分の長さに対しての問題です。やはりティペット部分が短いと抵抗を受けやすいですし、バット部分にドラッグが生じたら、先端のフライまですぐに伝わってしまうためドラッグがかかりやすくなります。
材質
硬かったり軟らかかったり、さまざまなリーダーがありますが、やはり軟らかいものの方が水とのなじみが良いため、ドラッグ面では有利に働きます。

キャスティングやアプローチ・テクニック

ドラッグを回避するのに、一番有効で確実なのは、リーダー、そしてラインを水面に落とさないことです^^

と言うのも無理な話なんですが…。

原理は、リーダーよりもラインの方が太いので水流の抵抗を受けやすいから、さらに急激なドラッグを引き起こします。このことをライン・ドラッグと言います。

釣りをしていて、一番多いのがこのライン・ドラッグですね。そういった意味で、ラインを水面に落とさないのが一番なんですね。なので出来るだけ、ロッドを高く構えて、ラインを短くして、リーダーも水の抵抗を受けやすいバット部分をつけないようにすれば、このドラッグかなり防ぐことが出来ます!

まあアップ・クロス・アプローチで多用される方法です。でもこの方法だと本当に数メートル先の近距離しか、探ることができません。

どうしても、ラインを水面に落とさなければ、ならない状況であれば、メンディングと言う方法が有効になってきます。これは、ラインにドラッグがかかる前にラインを上流側に打ち返すテクニックですね。

これ失敗すると、フライ事浮いてしまいますので、メンディングの意味がなくなります(汗)

私は、まだまだなので、これをやってしまいます^^ メンディング私にとっては、難しいテクニックです。

別な方法としては、フライからティペット、リーダー、そしてラインを流れの筋と平行になるように流す方法があります。

こうすれば、流れとラインとかリーダーが交差することもなくなって、水の抵抗も受けにくくなるので、ドラッグをかなり防げますよ。

これは、アップストリームで多用されます。
あまり複雑じゃないストレートな流れで、中距離を狙う場合に有効な手段です。

そして、ダウンクロスの場合も、できるだけ流れと平行になるように、ライン、リーダー、そしてティペットとフライまでとを流せば、ドラッグのかかりはかなり防げると思います。

この場合、リーチキャストというキャスティングが必要となります。キャスティングに関しては、キャスティングの種類をどうぞ。

以上、簡単にフライフィッシングでフライを流す時に気を付けるべき点に関してお話ししてきました。何かの参考になれば、幸いです。

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