フライフィッシングで狙う魚の餌の捕らえ方はこうだ!
魚が餌を補食するときは、どんな行動を取っているのでしょう?
そんな行動に関してここでは、見ていきましょう。
餌を捕らえるまでにはプロセスがあります
魚は、水面にしても水中にしても流下物にとにかく注意を払っているものです。なぜ?って餌を捕らえることが出来なければ、死活問題ですからね。
そして、魚はその流下物を確認して、餌だと判断したら、すぐさま補食体勢に入ります。もちろんこの体勢が早めに取れれば取れるほど補食できる可能性は高くなりますよね。
それから、補食行動に移って、餌とおぼしき流下物に向かってアタックを開始します。ですが、その流下物の寸前まで来て餌ではないと判断すると、補食することもなくUターンして元のいた場所まで戻ってしまいます。
ドライフライに食らいついて来るときにも、同じような状況がよくあります。また必ず補食出来るとは限りません。結構、補食に失敗しているケースも多かったりします。
流れるドライフライに対して、波飛沫をあげて魚がアタックしてきてもフッキングしないといったケースは、この食い損なった、失敗例ですね^^
魚は流れる餌を水と一緒に吸い込む
魚の補食は、餌を食べると言うよりも、実際は吸い込むという表現の方がピッタリときたりします。水と一緒に吸い込む形で、餌だけを消化器官に送り込んで、水はエラから体の外へ出します。
吸い込んだ後に餌ではないと、判断すれば、すぐに吐き出してしまいます。まあたまにそのまま飲み込むこともあるみたいですが…。
どちらにしても、吸い込むといった行為に関しては、流れの速さや状況によって、その確実性はかなり左右されることになって、例えば、早すぎる流れとか波打っているような場所では、確率的には非常に低下することは間違いありません。
水面を浮いて流れるドライフライの場合は、それが顕著に表れます。
だからなんですね。緩流帯や、カガミと呼ばれる場所が狙い目(ポイント)ですよと言われるのは!
なんと言っても流れが緩やかで、その上、水中からも水面の物体が良く見えるので、そこに魚がいれば、アタックの可能性も高いでしょうし、フッキング率も高くなりますよね。
早くて浅い流れはフッキング率も低下
餌であってもフライであっても、上流からものすごく早いスピードで流れてくるものに対して、確認してからの補食体勢なので、当然余裕はなくなります。
特に浅い流れの場所においては、魚の視野も狭くなるために、より余裕はなくなるでしょうね。
そして、流下物の流れるスピードも早いので、それに合わせてのアタックスピードも必然的に早くなるものです。その結果、補食率が相当低下するのも否めません。
ただ、同時に餌かフライかの判断をする余裕すらなくなるので、寸前で見破ると言うことはほとんどなくて、フライにアタックしてくる可能性は高くなりますね^^
このように悪いことばかりではなく、良いこともあります。
深くて緩い流れの場合フライは見破られやすい
まあ当然と言えば、当然なのですが…。
早い流れとは逆に、深さもあって、緩い流れの場合は、魚の視野も広くなって、確認してから補食体勢に入ることが多いです。そのため余裕が生まれます。
そして、餌やフライの流下速度もゆっくりですから、補食率は高まります。でも、その反面、餌かどうかの確認をする余裕が出来るので、フライの寸前まで来て、Uターンなんてことが結構あります。
水面がフラットなカガミの場合、深さがあったり大きなスケールだと、良いポイントであっても、反対に狙いづらくなるのは、その確認の行動が高まるからですね。
だからこそ、確実にフッキングさせるためには、適切な早さの流れと適度な水深のある場所!
これが必要です^^
でも、結構そんな場所は、多いです。
渓流に入ったら、すぐにロッドは出さずに先ずは、渓流を一度ゆっくりと見渡して、どんなところに魚が潜んでいるのかを考えましょう。
それをするかしないかで、絶対的に釣果は変わってきますよ^^