フライフィッシングの視点から見た日本の川の特徴と分類
日本の川はいくつかに分類することが出来ます。そして、それぞれの特徴を持っています。フライフィッシングの視点からその辺を見ていくことにしましょう。
日本の川をフライフィッシングの視点から見た分類
源流
この源流は、釣人なら一度は、行ってみたい場所ではないでしょうか?イワナの桃源郷がそこに待っているかも知れません。もうそこは釣人にとっては、本当のパラダイスかも知れませんね^^
この源流は、林道もなく、藪の中をみたいな感じで、徒歩でしかアプローチできない川の最上流部になります。本来はフライフィッシングのフィールドではなくて、餌釣り師やテンカラ釣り師のテリトリーと言っても良いかも知れません。
ここ源流域では、魚の放流などと言うことは一切されておらず、魚はすべて天然魚(ネイティブ)と呼ばれるもので、魚種に関しては、イワナですね。
源流のポイントに到達するまでには、かなりきついものがあります。尾根を超えて激流を泳ぎ、岩場を渡って、滝を登って…。と言った過酷なものでもあります。危険な箇所も多く、険しい沢を登ることも多くなるため、体力はもちろんのこと、ロッククライミングなどの技術も要求されることもあります。
でも、その苦しい道のりの後に待っているのは、清涼な流れと無垢なイワナたち!まさにそこはパラダイス!
源流部では、人の気配はほとんどと言うか全く感じないのではないでしょうか?そのため、そこにいる魚たちは、疑うことを知らない無垢な魚たち、だからどんなフライにも反応するような魚たちばかり。最高に面白いでしょうね!!
もう釣りもそうですが、その場所を見られただけでも、たぶん感動の嵐ではないでしょうか??
山岳渓流
源流よりも少し下流で、林道からすぐ入渓できる川、または、車から1~2時間歩いて入渓出来る、そんな川を山岳渓流と言います。よく、この山岳渓流を源流と呼ばれる方達がいますが、全く持って違いますので間違いのないようにしましょう。
山岳渓流では、大きな岩によって、ものすごく強い水流が作りだされて傾斜のある流れができています。そして、ほとんどの魚のいるポイントはスポットとなっていて、そのスポットにフライを流さないと釣りにならない感じの場所です。ですから山岳渓流では、技術を要します。初心者では、なかなか難しいかも知れませんね。
キャスティング自体も、どちらかと言うとフライフィッシングよりもテンカラに近いものになってくるでしょう。まさしく渓流釣りとでも言わんばかりの場所ですね。
解禁になっても山岳渓流では、積雪などのためにアプローチが出来ないところも非常に多いです。豪雪地帯であれば、それがまさに顕著ですね。6月中頃から下旬まで雪代の影響をもろに受けることも多いでしょう。それに梅雨の時期だと鉄砲水などの危険性もあります。ですので天候を常に気にして、十分に注意して釣行しなければいけません。
こちらも魚種は、イワナが中心で、その場所によってはヤマメも混じります。山岳渓流では、最近、管理釣り場もだいぶ増えて来ました。また、放流事業なども漁協によって行われるところも増えて来ました。
この山岳渓流の楽しさは、やはり真夏のイワナ釣りではないでしょうか?軽装での釣りはなんとも開放感を得られて楽しいものです。
でも、大石がゴロゴロとしていたり、渓相もきついものがあるので、単独釣行はやめておいた方が良いでしょう。と言うよりも止めた方がいいです。事故の起こる危険性も否めませんからね。実際に山岳渓流や、源流に入って事故に遭った人は沢山います。充分気を付けて行きましょう。
里川
近くに人家があるような里の川と言う意味ですね。広い河原があってフライが楽に振れる場所でもあります。解禁当初であっても、水温の上がる日中には、ドライフライで釣りが出来る川でもあります。
山岳渓流に比べて広いので、初心者と呼ばれるビギナーの人達でもここから始めれば良いのではないでしょうか?放流事業も盛んに行われていますので、魚影もある程度あります。里川はヤマメが中心になりますが、イワナも混じる川があったりもします。
栄養が豊富で水生昆虫も豊富なので、魚体も大きくて引きも楽しめる場所です。でも簡単に入渓がしやすいことから、先行者がいることもあります。そして、フライだけではなく、ルアーマンや、餌釣りと、ワンシーズンを通してひっきりなしに釣人が訪れるので、魚がスレてなかなか釣りが難しい場面も…。
大川
大川は、里川をさらに下ります。もう流れは、一気に川幅を増します。怖いくらいですね。私は大川はあまり挑戦しません。なんだか、怖くて(汗)恐怖感を感じます。
この大川、所々に深い淵があって、水量も非常に豊富でチェストハイウエイダーでも渡れないところが多くなります。皆さん足腰が強いのでしょうね。そんななかでも釣りをされています。
でも、水質が良くて、水量が豊富と来れば、トラウトの産卵と成長のサイクルが保たれるような大川では、個体同士の生息テリトリーも離れていますし、栄養豊富な小魚を餌にしているので、もちろん体高もあって、尺超えなんてざらにいます。引く力も非常に力強く、だからこそ、狙いに行かれる人も多いんですけれどね。私もいつかは、挑戦してみたいと思っていますが、なにせ歳とともに足腰が弱ってきているので(汗)ビビリのもので(滝汗)
来年は、身体を鍛えてたくさんいろんな川を釣行して回りたいですね~^^