フライフィッシングにも仕掛けってあるの?
魚釣りで使う仕掛けってどういったものを思い浮かべますか?
私なら経験上、たぶん、長い竿にテグスを垂らし、浮きと板錘(いたおもり)を付けて、ミミズやブドウ虫、サシ(ウジ虫)などを餌にして魚籠(びく)を持って釣っている姿を思い浮かべます。
ですが今は、フライフィッシングが中心ですのでフライの仕掛けを思い起こします。
フライフィッシングにも仕掛けがあるのか?
これは、もちろんあります。
仕掛けというよりは、システムと呼んだりすることの方が多いような気がしますが…。
フライロッド
渓流では主に、シングルハンドを使うことが多いので、これを基準にお話しさせて頂きますね。
一般的な渓流でフライフィッシングをする場合は、だいたい番手が3~5番で長さが7フィート~9フィートくらい。
これが基準になると思います。
ですが、最近では引きを楽しみたいと、1番や2番のロッドを使われる方も多くなってきました。
それだけ、昔から比べるとロッドの性能も良くなってきていると言うことですね。
私は正直これらの低番手のロッドは、使ったことがありません。そして、今後も使うことはないと思います。
風の影響を受けやすいですし、ロングキャストも難しそうです。
それに抵抗の大きなフライや重いフライをしっかりターンをさせるのも難しいのではないでしょうか…。
でも、その辺はきちんと作られていますよね。きっと。
風のない日に、それほど遠投する必要が無い場所。
そして、あまり大きなフライを使わない状況下であれば、ありだと思いますが…。
まあ、でもそれなりに面白いかもしれませんね。
でも!
上級者ならまだしも、初心者には向かないと思います。
色々な要素を総合的に考慮すると、最も渓流で適しているのが、#3や#4だと思うのです。
ある程度の大物がかかっても、十二分に今のロッドは対応出来ます。
それに性能も良いのでキャストもしやすい。
ちょっと横道に逸れましたが(汗)
私の個人的な意見ですが、番手は#4で、8フィート前後のロッドが最初に手に入れるロッドかなと思います。
実際、私もそうでした。
私の場合はコンボキットでしたが…。
でもそれで渓流、管理釣り場とあまり困ったことがありません。
但し、大川や湖ではもう少し大きな番手のロッドがいいです。
また、フライロッドには、番手の他に「アクション」と呼ばれるものも関わってきます。
ロッドには、ファストアクション、ミディアムアクション、スローアクションと3種類あります。
要するに先調子、中調子、胴調子と呼ばれるものですね。
でも、このアクションもロッドメーカー毎でだいぶ変わってきます。
購入する際に一番良いのは、フィッシングショップなどで実際に振らせて貰って、自分にしっくりくるものを購入するのが良いですよ^^
そして、恥ずかしがらずに初めてなのですが…。
と伝えることが大事ではないでしょうか?
とまた、脱線(滝汗)
もっと詳しくは、タックル編で紹介させて頂きます。
次にリールですね。
フライリール
フライリールと名が付いているので、これはフライフィッシング専用のリールになります。
フライフィッシングでは、ルアーフィッシングのリールとは違って、ただ単にフライラインを収納するためのものとして認識されているのが普通です。
今は、昔とは違ってリールも形、性能共に相当進化を遂げてきました。
私は、今では大きな魚がかかったときには、リールでのやり取りをするのが普通です。そうした方が安心感があります。
ただ、ギア比が1:1ですので、ルアーのように早く巻きとることはできません。
ルアーは、早いもので7:1というのがありますから(汗)
1:1と言うのはハンドルを回転させたぶんだけの長さを巻き取るというものです。
う~ん、文章にするとなかなか説明は難しいですね。
そして、ルアーのリールのように現在のフライリールでは、高い性能のブレーキシステムが採用されています。
これは、すべてのリールではありません。
でも、私のようにリールで取り込む事が多いのなら、付いていた方が何かと便利なものではあります。
このフライリールも値段は、ピンからキリまで…。
落とします。
ぶつけます。
…
それを考えると、そんなに高いものは必要ないのかなと思いますけど…。
これもきっと、ビビッ!とくるものがきっとあるはずです。
それが当たりだと思いますよ。
フライライン
次に、フライラインですが。
これは、本当に色々なタイプがあります。
大きく分けると
フローティングライン、シンキングライン。
この2種類。
そして形状は、ダブルテーパー、ウェィトフォワード、シューティングヘッド。
などがあります。
- ■フローティングライン
- これは、ライン全体が水に浮くタイプのラインです。
- ■シンキングライン
- これは、読んで字の如く沈めるタイプのラインになります。
- ■ウエットチップ
- ラインの先端部分のみ沈むタイプのラインです。
形状に関して、これも詳しくはライン編に書きますが、ここでは概要だけ。
- ■ダブルテーパー
- ラインの両端が均等に細かくテーパーがかかっているライン。
- ■ウェィトフォワード
- 先端部を太く重く設計されているラインで遠投が可能。
- ■シューティングヘッド
- シューティングテーパーとも呼ばれます。このライン?は、本当に遠投する場合に使うラインです。主に海や湖、大河川で使われます。
ここでは、簡単にこれだけをまずは覚えてくださいね。
もっと詳しくはフライライン編で紹介していますので、参考にして下さいね。
バッキングライン
フライラインには、必ずバッキングラインと呼ばれるものを繋いであります。
その理由は、下巻きという意味もあります。
フライラインは、巻いて置くと、巻き癖が付いてしまうのでなるべくそれを避けるためにバッキングラインを多めに巻いて、リール軸を太くしておく役目を果たします。それでもどうしても巻き癖は付くのですけれどね。
そのほかに、大物が釣れた場合、どんどん引っ張られていってフライラインだけでは足りなくなる場合があります。その時には、このバッキングラインで対応します。
バッキングラインの長さは、大体、リールの取り扱い説明書などに書いてありますが、たまに取り扱い説明書のないものもあります。
中古なんかで購入した場合は、まさしくこれに当たるわけで、フライラインがスプールからはみ出ない程度に巻いておけば良いと思います。
スプールからはみ出しているとラインが巻けません。
出せません。
リーダー
リーダーは、フライラインの先端に接続するものです。
このリーダーには、柔らかなテーパーが付いているのが通常です。
このリーダーも長さや太さが色々とあります。
長いリーダーならそのままフライを付けても大丈夫です。
今は、ティペット部まで付いているノットレスリーダーが主流ですから。
ただ、使っているとフライを取り替えるたびに短くなりますから、ティペットは必ず用意して置いた方が良いですね。
リーダーは、渓流でしたら、9フィートから12フィートで4、5、6X辺りを用意しておけば大丈夫だと思います。
魚が擦れている場合、もう少し細い番手を使います。
あっ!
ちなみに今は0X~10Xまであります。
数字が多くなるに従って細くなり、それに付けるフライサイズも小さくなります。
使うフライの大きさによって選択するのが間違いないかと思います。
ティペット
ティペットって言われてもなんだか、小難しくて分かりづらいですよね。
昔から、そういった意味でフライフィッシングを嫌う人も多かったですね。
釣り用語で言うところのハリスですね。
リーダーの延長としてティペットを取り付けます。
このティペットは、リーダーの番手と合わせます。
たとえば、リーダーが5Xならばティペットも5Xを使うと言うように。
ですが、これが絶対正解ではありません。
その人それぞれの釣り方があって、ラインシステムもあります。
私の友人は、ティペットは一番手落として付けています。
ロングリーダーを好む人でして。
相当長いものを上手く操っています。私には真似が出来ません。
基本は、リーダーの番手とティペットは合わせます。
これだけは、覚えておいてくださいね。
他に、フライを沈めて釣るときに使う、マーカーやスプリットショットがありますが、最初の内はこれらを使わない釣りでも良いのではないかと思います。
それにマーカーやスプリットショットを使うよりは、ドライフライが面白いです^^