フライラインにはどんな種類や重さがあるの?
フライラインには沢山の種類、そして重さがあります。
使う場所や用途によって使用するラインが変わってきます。
ここでは、渓流で使われるフライラインを中心に見ていきましょう。
渓流で使うフライラインはどのようなものを使うの?
渓流でのフライラインは、通常DT(ダブルテーパー)、あるいはWF(ウエイトフォワード)と呼ばれる#3~#6までのラインが使われるのが一般的だと思います。
実際には、#6を使われる方はあまりいないかも知れませんね。
#6になると大河川や湖、管理釣り場などで使用されることが多いでしょう。
私も#6を釣り場には持って行くものの、実際に竿を出すかと言えば、出さないことの方が多いです。
渓流では、#3~#4が一般的と言ってもよいかもしれません。
但し、大物の潜む北海道などの渓流では、多少不安があるかも知れませんね。
50センチ以上の大きなものだと、取り込むのにもちょっと一苦労するかも知れません。
まあでも、今はロッドの性能も随分と良くなっているのでそんなに困らないことが多いですけど…。
でも、大物が釣れると言われる川に行く場合には、やはり#5くらいまでは考えておくのもありですね。
あれ?いつの間にかロッドの話しに(汗)
話をフライラインに戻します。
フライラインを購入する時は、ケース付きで購入することが多いかと思います。
最近は、ケースやスプールのないものが多くなってきましたが、値段も安くなってきましたね。
ケース付きの場合、このケースの横や下に表示されている記号が番手やラインの構造を表しています。
たとえば、DT-4Fといった表示があった場合、ダブルテーパーラインで#4のフローティングラインということになります。
これがWF-4Fの場合は、ウエイトフォワードラインで#4のフローティングラインということですね。
ウエイト・フォワード(WF)
先端から10ヤード(約9メートル)までは、テーパー構造(先端が細く後ろが太い)になっていますが、そこから後端までは、急に細くなります。
この構造は、ある程度の遠投をするための作りになっています。
10ヤード(約9.14m)以上の長さをキャストする際に、ラインが受ける空気抵抗やガイドとラインの摩擦抵抗が少なくなるので飛距離が出る設計になっています。
ダブル・テーパー(DT)
一方、ダブル・テーパーはと言うと、一本の長いラインとしてみた場合、左右にテーパー(ラインの端にいくに従って細くなっている)が付いているラインの事をダブル・テーパーと言います。
このラインは、片方のテーパー部分が痛んでも、もう片方と前後することができるので、経済的に使用することができます。
9メートルまでならば、WFと飛距離は変わりません。
普通に渓流で釣りをするのであれば、断然こちらのダブル・テーパーの方がコストパフォーマンス的にも有利だと思います。
私は、渓流に行く時は、ほとんどがDTです。
シンキングで番手の大きいものに関しては、WFを使いますが…。と言うよりもシューティングですね。
また、コストパフォーマンス的に言うと、激安ではありますが、高級なフライラインと遜色のないフライラインも出てきていますね。
渓流ではフローティング?それともシンキング?
フライラインには、機能的に水面に浮かぶタイプのものと沈めるタイプのものがあります。
フローティング・タイプは、基本的に1タイプですが、シンキング・タイプには、そのラインの沈下速度によって5~7つに分けられます。
フローティング・タイプ
一般的な渓流では、フローティング・ラインを使用します。
フローティング・ラインは、ライン全体が水に浮くタイプです。
英語でFLOATINGと言いますが、これの頭文字を取り、Fという表示がされています。
これがあれば、ドライフライ・フィッシング、ニンフ・フィッシング、ウエット・フィッシングのどの釣りにも対応出来ます。
渓流では、ニンフにしてもウエットにしてもリーダーまでを沈めれば充分なので、ラインまで沈める必要がありません。
そのためフローティング・ラインのみで十分なんです。
シンキング・タイプ
先ほどのフローティング・タイプとは反対に、沈めるタイプであるシンキング・タイプがあります。
これは、ライン全体が沈むタイプを、シンキング・ライン(S)と呼びます。
また、先端部だけが沈むタイプのフローティング・シンキング・ライン(F/S)があります。
これにもタイプがあって、沈下する先端部の長さによって3タイプほどあります。
この3タイプともにシンキング・ラインと同じようにシンク・レートというものによって細分化されています。
このシンキング・タイプは、渓流ではほとんど出番はありませんが、大河川などに行った場合には、フローティング・シンキング・ラインの出番が出て来ることが多いですし、シンキングも必要になる場合もあります。
湖ではシンキングは、必須になりますので必ず用意が必要です。
湖などで岸からの立ち込みの釣りの場合は、少なくともインターミディエイトからタイプⅢまでは揃えておきましょう。
一応、シンキング・ラインの種類を簡単にまとめておきますね。
- インターミディエイト
- タイプⅠ(3~6)
- タイプⅡ(4~8)
- タイプⅢ(6~14)
- タイプⅣ(9~17)
- タイプⅤ(11~17)
- タイプⅥ(15~18)
()内は、シンクレートを表しています。
1秒に何センチ沈むかという数字です。
これは、フライラインの製造元のメーカーや製品によって変わってきます。
フライラインの重さには、どれだけの種類があるの?
フライラインの重さにもいろいろあります。
番手で言うと#0~#15まであるんですね。
本当に一昔前から比べると随分と増えました。
昔は、3番以下なんて考えられなかったものです。
4番が普通に使われていましたからね。
ここでは、番手(#)と重さについてまとめてみますね。
- 0番 2.6(40)
- 1番 3.9(60)
- 2番 5.2(80)
- 3番 6.5(100)
- 4番 7.8(120)
- 5番 9.1(140)
- 6番 10.4(160)
- 7番 12.0(185)
- 8番 13.6(210)
- 9番 15.6(240)
- 10番 18.1(280)
- 11番 21.4(330)
- 12番 24.6(380)
- 13番 27.9(430)
- 14番 31.1(480)
- 15番 34.3(530)
()内は、グレインを表しています。
このグレインという数値は、小麦などの穀物の一粒の意味です。
1グレイン=0.0648g。
その手前の数字はグラムを表しています。
フライラインでは正確には、このグレインが使われます。
それとこの重さの単位は、フライラインの先端9メートルの重さになります。
また、フライラインの重さは、厳密に許容範囲までをも決められています。
#5までは、±6グレイン。
#6~#8までは、±8グレイン。
#9~#11までは、±10グレイン。
#12以上は、±12グレイン。
それだけフライラインと重さの関係は、緻密で厳密なものだと言うことですね。
最近、多くちまたに出てきているフライラインはどうなんでしょうね?
私は、○○グレイン違うと言われても絶対に分からないと思います…。
フライラインのカラーはどうやって選ぶ?
フライラインにもいろいろとカラーがありますよね。
フローティング・ラインの場合は、今では10色以上あるかも知れません。
主にオレンジやイエローなどの蛍光色などが多かったりします。
他にはグリーンや白などのナチュラル系も使われているでしょうか?
フローティングラインに関しては、得に選ぶ基準はありません。
自分の好きな色や見やすい色で決めれば良いと思います。
見やすいものが一番だと思います。
シンキングラインに関しては、ダーク系がお勧めですし、またハデ系はあまり販売すらしていないと思います。
フライラインを購入する際は、必ず番手、フローティング・ライン、シンキング・ラインの違いやそれぞれのタイプの違いを確認してから購入するようにしましょう。