フライフィッシングで釣り!急に雨が降ってきた!どうする!?
フライフィッシングだけに限らず、釣りをしていると今まで晴れていたのに、突然の大雨なんてことがたまにあったりしますね。
そんなとき、あなたは、釣りを続けますか?
それとも止めますか?
天候の急変などで悪条件になった時の状況判断と対処
釣りは自然相手のものですから、釣りの最中に何が起きるかわかりません。
あまり出会いたくない動物に出会ったり、入渓点が去年とは違ったり…
その中でも一番やっかいなのは突然の雨降りではないでしょうか?
本当は、フライフィッシングとは言わず、釣りをするものにとってはいつでも、晴れている天気であってほしいのですが…。
これも自然相手、実際には風の影響や水温の急激な変化、そして渇水や濁り。
これらに悩まされることの方が多いかもしれません。
なかでも流れの状況によっては、ドライフライはもとより釣り自体が不可能になる場合だってあります。
そうした、場合の悪条件の下での釣りに関しての判断基準や、具体的な対処方法について簡単に書いてみたいと思います。
風に対しての対処方法とキャスティング
まずは、フィールドに出て悩まされることが多いのが、風ではないでしょうか?
特にフライフィッシングの場合は、致命的なこともあります。
経験ありませんか?
向かい風で今までちゃんとキャスティングができていたのに、急にループが描けなくなったこと。
キャスティングをしていると、突然自分めがけてフライが飛んできたこと。
私は、両方とも幾度となく経験しています。
そして、前にもお話しましたが知らない間に耳たぶを貫通させていたことがあります。
その前までは、なんでもなくちゃんとキャスティングできていたのですけれどね。
ホントにあのときは、ビックリ!しました。眼鏡をかけているとは言え、顔面に突き刺さらなくて良かったと思っています。
前に飛ばしたはずのラインがすぐ手前にあって、リーダーが自分の顔に繋がっている…。
んん??
でしたね^^
確かに、右側でバシッ!
と何か音がして衝撃があったのはわかっていたのですが、まさかそれが…。
自分の耳にフライが刺さったなんて思ってもいませんでした(汗)
あの時は、急に風が変化した時でした。
きちんと対処して、左側でキャスティングしておけば、良かったのですが…。
まあ、傷はひどくもなくバーブレスフックだったので、針もすぐ抜けました^^
なので、そのまま釣りは続けましたよ。
まあ私の話は置いておいて…。
本当に多少の風であれば、そんなに問題なくキャスティングできるのですが、これが、強風になると3番だと全く歯が立たなくなります。
風の吹き方にもよるのですが、問題は向かい風と横風ですね。
私は横風でやられました。
向かい風、横風、どちらにしても、最も簡単に対処する方法は、高番手のタックルを使用することですね。
今、現在使っているのが、3番だとしたら、6番を。
4番を使っているのだとしたら6~8番を。
ラインが重たくなる分、風の抵抗も受けにくくなります。
だから、練習用には昔から8番とかよく言われているのですね。
これは、釣りをする以前に、その日の天気が分かっているのでしたら、あらかじめ高番手のロッドなどを用意して行ったほうがよいでしょうね。
フィールドに着いてから、これは?
ってなってからでは遅いですからね。
ただ、渓流の状況って刻々と変わっていきますから、こればかりは天気予報が確実に当たってくれることを願うしかありません。
釣りに行く前に天気はもちろん確認されていますよね?
されていない方は、ぜひ事前確認をしてからお出かけ下さい^^
できるだけ、番手の違うものを何本か用意してフィールドに向かうのが良いと思います。
私は、最低でも2本は持っていきます。
大体が3番と5番、そして6番は必ず車に積んで出かけます。
これだけでも、色々なことに対処できます。
渓流では物足りなくて、突然湖に行きたくなることもありますし…。
まああまりないんですけどね(汗)
一応、予備としても持って行ってます。
保険みたいなものです。
釣りを始めたら急に風が強くなった
釣りを始めたら急に風が強くなってくる時があります。
そんなときは、どう対処すればよいでしょうか?
ひとつは、リーダーを詰めること?
早く言うとリーダーの先端部分(ティペット)と根本部分(バット)を同じくらいカットしてやるんですね。
例えば市販の12フィートのリーダーであれば、ティペット部分を40〜50センチ、そして、バット部分も同じくらいカットして全長を9フィートくらいにしてやって、ターンの力を強めてやります。
これだけでも、かなり違います。
そんな面倒なことをしなくても、短いリーダーに替えてやれば良いだけですけど(汗)
そして、キャスティング面での対処方法としては、向かい風の場合ならば、ラインスピードを早めるという方法があります。
ここで活躍するのが、ホールといったテクニックが役立ってくるんですね。
ダブルホールに関しては、こちらのダブルホールをマスターするを参考にしてくださいね。
あとは、プレゼンテーション時に、やや叩きつけるように強めにキャストを行う。
この2つでだいたい対処ができます。
横風の場合で、右側からの風は厄介です。
フォルスキャストの際、風に流されたフライやラインが体に当たるんですね。
まあこの場合は、バックハンド・キャストという方法で乗り切ります。
左側からの風ならば、サイド・キャストという方法が有効になります。
それぞれのキャストに関しては、
参考にしてくださいね。
くれぐれも自分を釣らないようにしてください(汗)
水温の低下に関しての対処方法
これは、もう確実な対処法と言えば、お日様が出てくれることを願うしかありませんね。
良く言われるお天道さん任せです。
他人事のようですが、でも、ホントにこれが確実な方法なんです。
水温の必要以上の低下に関しては、魚の活性を鈍らせます。
ドライフライで釣りを楽しむ場合は、最低でも10℃くらいは必要です。
これも一概には言えません。
その時の様々な条件によっても変わってくるものです。
雨とか寒気団の影響などによって急激に水温が低下することがよくあります。
例えば、前日に水温が13℃、水生昆虫のハッチも活発。
そして魚の活性も高かったにも関わらず、次の日に水温が10℃以下にまで下がるとドライフライではなかなか厳しい釣りになります。
この時の対処方法の一つとしては、狙う場所を穏やかな流れの場所に絞ることです。
そんな低水温になった時には、魚が体力の消耗しやすい早い流れに付いていることは少ないです。
どちらかと言うと、岩陰のタルミや浅い岸辺の石周りなどに潜んでいることが多いものです。
また、晴天の日ならば、日照りによって気温、そして水温が上がるのを期待して、昼過ぎまでゆっくりと待つか、または、水深が浅めの日当たりが良いエリアを狙うようにします。
これは、少しでも水温の上昇が期待できるからです。
ちょっと私も調べるまで知らなかったのですが(汗)
というか、常識の範囲だったのですが…。
川の流れる向きによっても水温差が生じます。
お日様が当たるところは、暖かくなるし、日陰はどうしたって水温は上がらないですよね。
だから、東向きや南向きに流れる河川は一日の日照時間が長くなるので、西向きや北向きに流れる河川に比べて水温の上昇は早いです。
シーズンの初期は、特にこの差が歴然と出ます。
なので、ここは、大事ですよ!
試験に出ます^^
あとは、水面下を狙っていくことも必要かと思います。
ニンフなどもオススメです。
渇水時は朝夕か落ち込みの白泡が狙い目
盛期に特に言えることですが、晴天の日がしばらく続くと、川の水位はどんどんと低下してきます。渇水ですね。
見たことありませんか、夏に干上がってしまったような川を…。
多少の渇水であれば、ドライフライで釣る分には、全く問題ないのですが、本当に夏の渇水期には、水量がそれこそ激減します。
ダム湖でも水がすごく引いているところが結構あったりしますね。
私の近くのと言っても、車で30~40分は走るんですが…。
水がたくさんあるときには、滝の水量がすごいのですが、夏の渇水期になると、その滝が滝では、なくなってしまいます。
あれって、ホントに不思議です。。。
川でもそうですね。
極端な場合は、淵は水たまりに、そして流心はただの浅瀬になってしまうことがあります。
まあ、普通であればそこまではないにしても、梅雨が開けてから2週間ほど晴天が続くと、渇水気味になって、相当な雨の量が降るまで日に日に渇水が強まっていきます。
夏の時期の渇水は、すごい。
何がすごいのかって、本当に干上がるという言葉が似合うほど…。
夏の厳しい日差しは、人間にとってもキツイですが、川にとっても相当なダメージを与えるのですね。
魚の活性も水温が上がったら上がったで、また下がります。
ただ、単に下がります程度ならばいいですが、極端に下がります。
魚も暑いのは苦手なようですね。
こういった時の対処方法は、低水温の時とは、全く逆です。
日中は避けて、気温、水温ともに下がる早朝または、夕方を狙うほうが良いです。
人間にとっても良いですよね。暑い日中は日焼けもしますし、体力も奪われます。
魚も同じみたいですね。
日中に捕食活動を行わなかった分だけ、活性化するみたいです。
でも、どうしても日中に攻めたいと言った場合は、狙いは落ち込みの白泡や泡立つ流れの周辺に絞ることですね。
渇水期は、水中の溶存酸素が少なくなって、酸欠気味になるんですよ。
なので、魚も酸素供給量の多い落ち込みの下の白泡近辺などに定位しているものが多いので。
ただ、魚もそんなときは、白泡の下でじっとしていることも多くて、ドライフライではキツイ場合もあります。
ドライフライで出ない時は、…ですよね^^
雨によって濁りが出た場合は釣りやすい!?
雨って嫌われますが、良く釣られる人ならわかると思います。
雨は救いの神って…。
夏の渇水状態の続いた後に降れば、活性は間違いなく上がります。
ただし、水温、そして水量ともに安定している時の雨は、水温の低下を招くことが多いので、必ずしも救いの神にならない場合もあります。
問題となるのは、濁り具合と増水ですね。
濁りに関しては、適度な濁りは、濁り始めと雨が上がって濁りが徐々に薄くなる場合にしても、魚の警戒心を緩和させるので釣りやすくなることは、間違いないです。
この濁り自体が、釣り人の接近をカモフラージュしてくれますので。
でも、ドライフライで攻める場合には、反対に濁りが邪魔になる場合もあります。
まあそんな場合は、ニンフが活躍してくれるのですが…。
一般的に言われている、ささ濁り状態。
このささ濁り状態っていうのは、水深が40〜50センチくらいのところで、底石がうっすらと見えるような状況ですかね。
それ以上の濁りだと、魚にとっては水面を流れるドライフライの存在を水中から見つけることができなくなるので難しいんです。
先のささ濁り状態の時の魚は、活発に餌を追いかけます。
だから、決して雨が降ってきたからといって、すぐに帰ろう!って帰っちゃダメですよ^^
そして、ドライフライを使う場合、濁りがきつくなってきたら、大きくて黒っぽいフライを使ったほうが水中からも見やすくなるのでいいです。
増水の前後は狙い目です!
あまりにもひどい増水の場合には、釣りどころじゃなくなりますけど、ある程度の増水であれば、10センチ程度でしょうか…。
これくらいであれば、ささ濁り状態の時が多いですし、流下昆虫も増えてくるので、魚の活性は高まります。
でも、20センチを超えると魚は、徐々に流れの穏やかなエリアに避難し始めます。
そして、40センチ以上の大増水になると小渓流(沢)に逃げ込みます。
人間の場合はそんな増水の場面にであったら、いつ鉄砲水が来るかわからないので…。すぐに水から上がってなるべく高台に逃げた方が良いと思います。
でも、本流が大増水で褐色に濁っているような場合でも、沢によっては、全く影響を受けていない場所もあったりします。
そういったところには、本流から避難してきた魚たちがウヨウヨ^^
まあウヨウヨとは、言わないまでも、結構集まってきているはずなので、そこでは、ロッドを出すようにしたいのですが、川は生きています。
いつどんな状態になるかもしれないので、特に初心者さんは釣りは諦めた方が良いかもしれません。
服装はちゃんと雨対策をしてくださいね。
雨合羽も必要ですね。
私は、雨の日の釣りはあまりお勧めしません。
危険だと思ったらすぐに止めるようにするのが絶対かと…。
雷がなっている時には、ロッド出さないようにしてくださいよ。
命あっての釣りですからね。
増水状態が続いた後に、水が徐々に引き始めてささ濁り状態になると、その間の空腹を満たすために魚は非常に活発にフライに反応を示すようになりますので、この時もまた狙いどきです。
色々と悪天候時などに対しての対処方法を書いてきましたが、参考になりましたでしょうか?
何か一つでも参考になれば幸いです^^