フライフィッシングで必要なアクセサリーとツールはこれ!
フライフィッシングで必要となるアクセサリーとかツールって結構あります。
でも最低限必要とするものは、6種類もあれば良いかと思います。
それらに関してご紹介していきますね。
フライフィッシングで必要な6種のアクセサリーとツール類
本当にフライフィッシングでは、思ったよりも色んなツールとかアクセサリーが必要になります。
この辺も参入障壁を高くしている原因かも知れませんね。
これらのツール、ほとんどが専用のものなんですが、必須のものは6種類、そのほかあると便利とされるものが約10種類くらいでしょうか?
それらを最低限必要なものからご紹介しますね。
フライボックス
これは、ご存じのとおり、フライを収納しておくためのもので、アルミ製、プラスティック製のものが主流です。
プラスティック製のものは、小さな仕切りが入っているコンパートメント式のものが多いのではないでしょうか?
このコンパートメント式のものは、型崩れを防ぎたいドライフライの収納に適しています。
軽いので万が一流れに落としたとしても、沈まないのですぐに拾えます。
もちろん流れが急で先へ流されていった場合は、回収不能となりますが(汗)
アルミ製のものは、クリップ式でフライを挟むもの、コンパートメント式のものとか、ウレタンフォームにフライを刺して整理するタイプのもの、またこれらが一緒になったタイプのものがあります。
クリップ式は、一般的にウエットフライ、ウレタン式はニンフフライやイマージャーを刺しておくのに適した構造になっています。
他にも、ムートン素材のものもあります。
これは、ストリーマーやサーモンフライに多用されることが多いです。
種類に関してもサイズもさまざまありますが、最低でもドライフライ用、またニンフ・ウエット用に2種類は用意したいですね。
クリッパー
爪切りと同じ原理のカッターですね。
人によっては、爪切りで代用します。
これの使用頻度は、非常に高いです。
フライとリーダー、またリーダーとティペットを結んだ時などに余分なリーダーやティペットをカットするときなどに使用します。
後ろ端に針のようなピンが付いたものが、なかなか機能面で良くて使い勝手が良いです。
と言うのも、このピンでフライのアイの目詰まりをゴリゴリとやって、除去できるからですね。
タイイングのフィニッシュ時に使用するバーニッシュやヘッドセメントなどでアイを塞いでしまうことが結構あったりしますから…。
他にも色々と用途が広く使えるものです。
ピン・オン・リール(リトリーバー)
このピン・オン・リールの先端部を引くと内蔵された紐が伸びて、放すと元に戻ると言う簡単な構造なんですが、これが非常に重宝します。
頻繁に使う、クリッパーやシャープナーなどをこれに装着して、ベストに取り付けておくためのものですね。
内蔵のバネによって40センチほどの紐が伸縮する構造になっています。
なので、使用するときには手元まで持って来られますし、使用後はまた元の位置に戻るので邪魔になりません。
非常に便利ですよ!
偏光グラス
この偏光グラスは、ポラロイドグラスとも呼ばれたりします。
水面の反射光をカットして、水面のフライや水中の状態を見やすくするためのものですね。
この偏光グラスがあるのとないのとでは、随分違います。
渓流魚が水中のどこにいるかわかりますし、また川を渡るときにも水底が見えるので安心です。
メガネをかけている人にも簡単にメガネに装着できるタイプもあります。
カラーに関しても、ブラウン系、ブルー系、グレー系とあり、自分が見やすいものを選ぶべきでしょう。
私は、結構反対に見づらかったりするので、付けないこともあります。
メガネをかけていない人には、あった方がフライから目を護るためにも必需品かもしれませんね。
ただ、夕方や日が陰ったら使用は控えましょう。
かえって見づらかったり、使用する意味もなかったりしますので…。
フロータント剤
ドライフライの浮力を高めたり、より浮かせるもので、撥水性(水を弾く性質)の高いシリコンやフッ素系の成分を持つものです。
いまでは、スプレー・タイプ、パウダー・タイプ、ペースト・タイプ、リキッド・タイプの4つのタイプのものが使われていると思います。
スプレー・タイプのものは、そのものずばり、フライにスプレーするタイプ。
これは、スプレーした後は、浮力、そして持続力ともに相当高いです。
部分塗りもできます。CDCフェザーとも相性は非常に良いです!
パウダー・タイプのものは、容器にティペットに結んだフライを入れて蓋を閉めて、10~20回ほどシェイク。
余分なパウダーを落としてから使います。
このパウダータイプのものには、乾燥させるだけのものもあったりします。
チューブに入ったペースト(ジェル)・タイプのものは、粘性が高くて、一旦付着すると簡単には取れないので、持続力は1番だろうと思います。
ただし、比重が重くなるので部分塗りには向きますが、CDCフェザーなどは素材が変形することもあったりするため、不向きかと…。
ティペットには良く塗ります。
それと、温度が高いと粘性が低くなって(溶けてしまう)、浸透させやすくなります。そのため指で溶かして使います。また、反対に温度が低いと溶けにくくなります。
リキッド・タイプのものは、撥水成分を揮発性のある溶液溶剤で溶かしたもので、このボトルの中にフライを単に浸すだけです。
浸すだけでフライの隅々まで溶剤が浸透します。
そして浸したら、息を吹きかけるかフォルスキャストで、溶剤を飛ばしてから使うようにします。
このリキッド・タイプの利点は、魚を釣った際にどうしてもフライに粘液が着いてしまうのですが、これを除去するのにも有効です。
これらのフロータント剤を使い分ける、または併用して使うのが一般的です。
また、どれが1番いいの?
と聞かれてもなかなか、絶対にこの1本と言うことができないのがこのフロータント剤でもあります。
その時の状況、そして使う側の好みも出てきます。
自分が良いと思ったものを主に使われるのが良いのではないでしょうか。
ちなみに私は、フライを付けたときに、すぐにリキッドタイプのものに浸します。
それにプラス、ペーストタイプをウイング部分に塗りつけます。
あと、リーダーとティペットにも…。
出足は、これで完璧です^^
後は、1匹釣れる毎に、リキッドタイプ、パウダータイプ、スプレータイプなどと時と状況によって使い分けていきます。
ライン・コーティング剤
これは、シリコン系のラインの滑りをよくするコーティング剤です。
ラインに付けると滑りがよくなって、ロッド・ガイドとの摩擦抵抗を減らすためにキャスティングがスムーズにできるようになります。
そして、コーティングを施すことによって、ラインの劣化も防ぐ作用とラインを浮かせる働きもあります。
このライン・コーティング剤は定期的に、または釣行毎に施すとより効果的だと思います。
機能的には、フローティングとシンキングの2つがあって、ペーストタイプのもの、スプレータイプのもの、ジェルタイプのものの3種類があります。
フローティングラインには、フローティングタイプのものを、シンキングラインには、シンキングタイプのものをが、当たり前ですが基本ですね。
フローティングラインは、浮く構造なのに沈めるためのコーティングをしても意味がありませんからね。
準必須のツール11種類を紹介
これらは、ここでは準必須と言っていますが、必須と言ってもいいほどよく使われるツールです。
重要度は高いですよ。
ランディングネット
釣ったトラウトの取り込み時に使う専用の手網のことですね。
タモとも呼びます。
サイズ、形状、素材などさまざまですが、フレームの受け口がやや広いものの方がすくいやすいです。
そして、ネット自体も軟らかいものの方が使いやすいです。
またワンタッチで収納できる折りたたみ式(インスタネット)のものもあり、機動性にも優れています。
このランディングネットも、ロッドと同様、自作される方がたくさんいらっしゃいますね~。
今は、女性でも作られる方が結構いらっしゃるんですね。
また、やっぱりそういった方ってとってもセンスが良いです^^
キーバックチェーン
ランディングネットなどを取り付けたりするときに必要なツールになります。
必須のツールに書いたピンオンリールと同様に、伸縮構造になっています。
このキーバックチェーンの中に約50センチ~1メートルほどのチェーンが巻き込まれています。
もちろんがっちりしたものじゃないですよ^^
小型のチェーンです。
どちらかと言うとネックレスに近いような…。
壊れやすいイメージがありますが、結構長持ちします。
まあ使い方にもよるんですけどね。
インスタネットの場合は、腰に装着するものが便利ですね。
フォーセップ(プライヤー)
魚にフライがフッキングした際に、喉の奥にかかってしまった場合、手ではなかなか外すことが困難です。
また時間をかけるほど、トラウトを弱らせてしまう結果になってしまいます。
そんなときは、このフォーセップの出番です。
フライを挟んで、そのままゆっくり押す感じで外すと簡単に外すことができます。
外す時は、なるべく傷つけないように気を付けましょう。
他にも、フライボックスからフライを取り出すときにも使ったりします。
ラインとリーダーの接続にも使ったり…。
何かと便利なものです。
水温計
色々なものが出ていますが、できるだけ小さいものが、収納面でも便利です。
今は、昔からある水銀柱型のものとデジタル型があります。
これは、自分の使いやすい方を選べば宜しいかと思います。
水につける時間は、1分程度。岸辺の緩い流れはできるだけ避けて、水通しの良い流れに浸けて計ります。
ちなみに一般渓流の場合、ドライフライが活躍する水温は10℃以上18℃未満と言われています。
魚の活性は、水温が低すぎても高すぎても鈍るようです。
ラインクリーナー
必須の項でお話しした、ライン・コーティング剤を塗る際に使います。
内側のフェルト部分にコーティング剤を浸して、ラインを挟んで引っ張ります。
このラインクリーナー、構造は同じですが、つり下げタイプと呼ばれるものとボックスタイプと呼ばれるものがあります。
私は、吊り下げタイプを使用しています。
ラインクリーナーがないときは、ティッシュで代用も出来ます。
リーダーワレット
予備のリーダーを収納するツールになります。
これも色々な種類があります。
複数のポケットが付いているもの、それとリーダーの袋には、穴が空いているのですが、それを串刺し状にして収納するものがあります。
私は、値段も安いので後者のものを使用しています。
これも太さや長さ別に収納しておけば、使う際に便利ですよね。
ティペット・ディスペンサー
数種類のティペットを同時に収納できるケース型のツールになります。
専用のスプールが付いていて、市販のティペットを巻き替える仕組みなので、ちょっと面倒でもあります。
ティペットによっては、そのまま収納できるものもあります。
私は、このディスペンサーは使っていません。
ティペットのケースが重ねられるものを使っているので、ディスペンサーがなくても充分なんです。
ちなみにティムコ社製のMISTYという商品だったりします。
ボトル・ホルダー
液状フロータントなどボトル形状のものを固定して、ワンタッチでベストに装着できるツールです。
これは、結構使用頻度が高いかも知れません。
一応、ベストにもそれらしきものは、付いているのですが、それだけでは、足りないときには、これを使います。
そして、液状フロータント、たまにベストのポケットに入れておくと漏れることもあったりするので、このボトルホルダーがあると安心ですね。
フレックス・ライト
フレックス・ライトって格好いいですよね^^
って思うのは私だけ?
私は、このフレックスライトは使っていません。
代わりにマグライトを使っています。
そちらの方が明るい気がして…。
でも、ライトは、朝まずめや夕まずめには必需品になります。
私、あまり遅くまではやらないんですけどね。
どちらかと言うと、マグライトよりもフレックスライトの方が便利ではあります。
両手が空きますから。
まあマグライトは、口に挟むんですけど…。
人によっては、頭に付けるライトを使われている方も多いですね。
明るいですし、両手も完全手放しでOKですから^^
シャープナー
フライの針先を研ぐための砥石みたいなものです。
未使用のものは、研ぐ必要はありませんが、石とか樹木に引っかけた場合には、2~3回ほど研ぐ必要があります。
結構忘れていて、魚が掛かったときにフッキングが低下しているなんてこと、あったりします。
一度使ったフライは、シャープナーをかけておいた方が良いかもしれません。
フライ・パッチ
これは、必要ですね。
付け替えた、フライを乾かすためのものです。
普通ベストを購入したときには、ベストに付いています。
別売り品には、ウレタンフォーム製のものだとか、吸水性の高いスポンジ製のものもあったりします。
濡れたフライを、そのままフライボックスに入れておくと、錆びが出るのと形崩れしてしまいますから、忘れずに乾かしましょう。
そして、乾かしたらきちんとしまうことも忘れずに…。
私は、よくやらかします。
そのままフライパッチに付けたままで、フライベストを仕舞ってしまうこと…。
それでほとんどのフライがダメになります。
形が崩れて酷いことに…。
必ず忘れずにしまいましょう。
以上、簡単にですが、フライフィッシングで必須と準必須として、最低限必要なツールやアクセサリーに関して書いてみました。
ちょっと長くなりましたので、別記事でその他に必要なツールとアクセサリーを書いてみたいと思います。
何か参考になれば、幸いです^^